昭和の懐かし土産☆星砂ボトルを自作してみた
月に何度かは東急ハンズに立ち寄る。職場の近くにあるので帰りに寄るのがルーティーンになっているのだ。先日、タイルやプラスチック素材が並ぶフロアに貝殻コーナーができているのを見つけた。夏が近いからだろうか。色とりどりの貝殻にサンゴの欠片、そして星砂があった。懐かしい。昭和の時代、江ノ島なんかに遊びに出かければお土産物屋さんに必ず並んでいた星砂入りのカラフルなガラス瓶。私は大好きなので人生を通して二個か三個くらいは買ったことがあるはずだけれど、そういえばどこにやっちゃったのかしら。なんてことを考えながらパック入りの星砂を見ていて、ふと「あ、これ買えば自分好みの星砂ボトルを大量に作れるんじゃね?」と思いついた。
しかし作ったところで飾るくらいしか使い道がないし、いい大人がそんな無駄なもんを買ってどうしようというのか。
一応三日くらい熟考した。
そして買った。
ボトルは本当は本物のお土産のボトルと同じようなオーソドックスなガラス瓶にコルク蓋のものがよかったのだが、見つけられずに東急ハンズの実験器具コーナーにあった試薬やサンプルを入れるであろうボトルを選んだ。これはこれで可愛い気がする。
私の好きなものはあまり実用性のない無為なものばかりで、この星砂ボトルも作ったところで私の無為なコレクションに加わることになって散らかった部屋に並んで部屋がますます散らかるだけで何の役にも立たない訳だけれど、コレクションというのはそういうものかもしれない。眺めたり愛でたりするだけのもの。ただそこにあるだけで好ましいもの。
というわけで早速つくってみる。といっても詰めるだけなのだが。星砂制作でいちばん面倒くさい作業は、ボトルについていた値札シールをはがすこと。手ではがしてもシールの糊がちょっと残るので、百均で買ったシールはがし液を染みさせたティッシュで拭いた。
ピカピカになった瓶にカラー砂、星砂、貝殻を入れる。
カラー砂と星砂は混ぜたら混ざるのかと思いきや、比重の違いのためかカラー砂が沈み星砂と貝殻が浮いてくる。カラー砂は違う色のものをブレンドすると均等に混ざるので混色が可能だ。比重の違いによる物の堆積の仕方や混色によってできる色が分かるので、星砂ボトル作りは夏休みの自由研究にもいいんじゃないかな。
工程は以上。もう完成。
できた。これだ。
あの懐かしい昭和のお土産物。
ボトルにシールなど貼ってみたらもっと楽しいかもしれないと気づき、手持ちのシールを貼ってみた。
これは楽しい。いいかんじ。
シールを側面だけでなく蓋にも貼ってみた。
楽しい。私のセンスがいまいちなので微妙かもしれないが、シールのセレクトと貼り方でもっとスタイリッシュにできるはずだ。
シールタイプになっていないコラージュペーパーも貼りたくなった。貼るのにいい糊などないかなと百均に行ったら、糊よりもっと使いやすいものを発見。「クリアラベルシール」という透明なシール。これを貼りたい紙より大きめに切って紙の上から貼れば、ボトルに簡単に綺麗に貼りつけることができる。
これは無限大に遊べますなぁ。
今回は市販の貝殻を使ったけれど、海で拾った貝殻を使えば旅の思い出の品にもなる。
星砂ボトル作りは、めちゃくちゃ簡単なうえに素材や色の組み合わせが無限でコラージュも楽しめて旅の思い出も保存できるという、いいことづくめのクラフトだった。
私には読んだり書いたりすることも大事なのだけれど、何かを作っていると読み書きとは違う脳の使い方をしているというか、無心になれるような、いい気分転換になるような感じがする。
というわけで星砂ボトル作り、おすすめですよ。次に流行る手芸はこれかもしれない。