きたみ五七五フェスタ・2
きたみ五七五フェスタ・2
「遙かなる地への憧れ夏の夜半」
夏の短い夜、眠れぬままにJCBから送られてきた
旅行誌を読んではまだ見ぬ異国への妄想をかき立てます。
「山村の大人の多い運動会」
今は統廃合や廃村などで無くなりつつある田舎の小さな学校。
少ない生徒と共に盛り立てよう大人達がこぞって参加した運動会、
懐かしいです。
「七夕は故郷のものと君の言う」
郷土が違えば催事も違いますが、それぞれの故郷の七夕もまた郷土の誇りでもあるようです。
「エゾニュウや人無き里の廃店舗」
エゾ丹生というチョット異様な形の植物ですが、北海道の野山に普通に自生しています。開拓して放棄した地や廃村などの何かもの悲しい風景に惹かれます。
「冷え冷えと砕け散りそう盆の月」
(盆の月)を冷え冷えという詠みはどうかなと思ったのですが、
煌々とした月が冷たくも脆そうに思え、少し感傷的になりました。
「敬老の日はいつからか受け身なり」
人事の様に思って居た(敬老の日)もあと数年で対象年齢かと気付き、改めて老いを意識した今日この頃です。
「友からは湖畔の便り夏深し」
最近はあまり見かけない絵はがきですが、あれもナカナカ風情があって良いなと・・、スミマセン妄想して詠みました。
「夏の果て海辺に立ちて終える旅」
私の大したことも無い趣味の一つがドライブです。人の気配の無くなったオホーツクの浜辺で夏の終わりを実感したものです。
「奔放な恋も知りたや花薄荷」
妻の故郷であり私も居住する北海道北見市は、戦前は世界の薄荷生産の大半を占めていたそうです。今でも大事に北見の薄荷を継いでいる方々が居られます。
「真白きは君と思えて花薄荷」
薄荷の白い花の美しさを最近になって知りました。もう少し郷土を知らないといけないな、と反省の思いもありました。
「秋染め始め石北大通り」
北海道を縦断する(JR石北本線)、北見市街地の半分ほどが地下を通り、その部分の地表が緑道になっています。私が何時も散歩する道でもあります。多種多様な樹木が植えられ小鳥や栗鼠が身近に見られる美しい道となって居ます。
拙い俳句・文をお読み下さり有難う御座います。
写真は北見市、石北大通りです。