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クルマのスマホ充電器をMagSafe化するのは少し違うのではないか
スマホ負荷が高い状況で充電効率が低いMagsafeで熱を与えながら(ちょっと強引に)充電する。これが、クルマでMagsafeの15Wを使うことだと気付き、ケーブル充電のままにしました。理由を説明します。
発熱の問題
「MagSafeは、ケーブル充電に比べ47%多くの電力を消費する」これは、Magsafe充電ではスマホにより多くの負荷がかけられ、消えた47%は熱に消えていることを示しています。(ソース)
クルマでのスマホの用途は、負荷が高い。例えば、地図アプリを起動し音楽をかけ、ハンズフリー通話が挙げられます。このようなスマホの負荷が高い状況では、充電が追いつかないことがあるため、15Wを使いたい。
かといって、15Wで充電開始から最後まで充電してくれる訳ではない。これは、温度が著しく上昇した場合には、バッテリの劣化や、使用者の火傷の恐れがあるため、充電電流を抑える制御が働くためです。
「MagSafe充電器で15Wのワイヤレス充電を継続して行うには、充電器を一定の温度に保つ必要があるそうです。しかしすぐに本体が熱くなってしまうため、15Wで継続して充電できるのはわずか3分〜5分程度」
この時点でMagsafeのケーブルを挿さずに便利に充電できるに対して、そこまでのメリットを見出せるのか怪しくなってきました。悩ましい。
最も充電速度が有線に近いのは、Apple純正品
有線に勝てないまでも、どの程度の実力なのかを確認しました。
Apple純正品は、サードパーティ製に比べ充電速度が速い。温度上昇は、有線+7℃に対し、Magsafe+11℃。
Apple MagSafe充電器:50%→78%
Anker PowerWave Magnetic 2-in-1 Stand ワイヤレス充電器:50%→68%
AUKEY Aircore 15W LC-A1:50%→64%
(参考)USB-Cケーブルでの有線充電:50%→82%
充電速度を比較すると、Apple製MagSafe充電器は、有線充電とほぼ同等の高速ぶりが目立ちます。
Apple純正品であれば、+10℃程度の温度上昇で有線に近い性能が得られる。Apple純正品をクルマに取り付けるアタッチメントは発売されており、利用可能。
ただし、これはスマホに処理負荷をかけていない状態で+10℃のため、地図アプリなどを使い処理負荷をかけるとさらに温度上昇し、充電し始めて間もないタイミングで、15Wの充電はできなくなると思われます。
ここで言えるのは、使用した電力を補うためであれば、Magsafe充電でも可。クルマで地図アプリを使用しつつ、さらに充電を行いたいのであれば、有線の充電の方が賢明と言えます。
あるいは、iPhone13以降の省電力化が進んだ機種であれば、アリかも知れません。
MagSafe化するのであれば
最後にMagsafe充電器の価格です。私が見た目も含めて、総合的に付けたいと思った商品はこれ(1万円)です。
理由は、台座部分が大きすぎない。ケーブルが隠しやすい。ポールマウント形式(17mmであって欲しい)のため、異なる台座に変えて、エアコン吹き出し口とは別の部分に取り付けができる。15W充電に対応。
ケーブルを綺麗に隠せば、ケーブルが一切ない美しい車内空間が出来上がります。
ふと、我に戻ると。そこまでしてMagsafeにする理由を見出せない
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今は、磁石で取り付け(400円)て、シガーソケットからLightningケーブルで充電するシンプルな形です。充電速度も問題なく、発熱は気になりません。ケーブルを刺すのが面倒かと言われれば、そんなことはなく。。。
こうして、私はクルマの充電器のMagsafe化をひとまず取り止めたのでした。
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