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家づくり / 工務店問答集①(~設計)

家づくりの設計までのフェーズで疑問に思いがちな問答集です。私が実際に家を作るときに悩みながらTwitterに書いてきたもの。同じ質問が載っていたら参考にしてみてください。

全般、設計、設備、省エネ、耐震性、のカテゴリに分類しました。

全般:世の中の動向など、家全般に関わるもの

設計:家の設計方法に関すること

省エネ:断熱、機密など熱損失に関すること

耐震性:躯体と基礎の耐震に関すること

[全般] 住宅の再販価値はなぜこんなにも安いのか?

Ans
国が認める消耗品であるから。変えなければならない。でないと、中国人や海外の方々に割安な日本の家が買い漁られる。できればその前に変えたいですね。アメリカはメンテナンス結果が資産価値に加味される仕組みがあります。


[全般] 「長期優良住宅は取れるが申請費用が30万円かかり、割りに合わないので申請はしていません。」と言う工務店がありました。

Ans
確かに補助金が減ったので金銭だけ見ればメリットはありません。長期優良住宅の真の目的は住宅価値の評価です。また、無免許運転か、そうでないかの差は大きいです。

[設計] 2Fバルコニーと室内をフラットに繋げる事はできますか?

Ans
可能だが雨漏りリスクが高まるのでお勧めしない。外はFRP防水しスノコを敷き、内は1Fの掃き出し窓のように処理して実現している。雨漏り時には立ち上げてあれば修理が容易だが、フラットにすると修理し辛くなる。→辞めましょう。

[設計] 勝手口、防犯上弱く、再販価値以外に付ける理由がないので外したい

Ans
確かに防犯上弱い。吸排同時換気扇で換気は問題ないため、明かり取りのためのFix窓を壁面上部に取りましょう。

[設備] 第3種換気と第1種換気どちらが良いですか?

Ans
第3種換気のダクトレス。最適な窓配置により短時間で空気を入れ替え、家を冷やさない。家の中に配管を巡らすと、埃や虫の死骸が溜まり、メンテナンスできないまま放置される事になる。設備故障時にサポートを終了しているリスクもある。

[設備] アイランドキッチンにしたい

Ans
換気扇を最短経路で外に出したいのでお勧めしない。換気扇の経路に長年の油汚れ等が蓄積しメンテナンスできない。飲食店のように剥き出しにし、定期的にダクト交換するのであれば良いと思うが、コストになる。→ペニンシュラに。

[設備] エアコンは2台で大丈夫ですか?(30坪総2F)

Ans
冷房用のエアコンと、暖房用のエアコンの他に、2台小型のものがあったほうが良い。2台の場合、瞬間的に冷やしたい、もしくは暖めたい場合に時間がかかる。→4台に。

[設備] 乾太くんを導入したい

Ans
エコワンを導入し、ガスコンロにしましょう。インナーバルコニーは再販価値担保のため残しましょう。

[設備] お日様の匂いの原因は?

Ans
洗濯物やお布団などに付着する洗剤カスや皮脂等の残留物が、太陽光によって分解されたときに発生する匂いです。

[設備] 市販されてるエアコンの畳数計算の基準となっているUa値はいくつですか?

Ans
0.56です。基本エアコンメーカーでは無断熱を前提としていますが、これでは躯体が暖かくなりません。床壁天井が暖まり、心地良い空間になる目安の数値ですね。畳数表示は空間設定であり家の断熱気密と関係がありません。

妻「二階にトイレはいるのかしら…
わたしはいらない派🤔」

夫「緊急時のために必要。私はよくお腹が痛くなるので、その間我慢してもらうことになる。実家が2Fにもトイレがあり、助かった経験がある。」

妻「付けましょう」

[省エネ][意匠] 3分割と2分割のどちらが良い?

Ans
20%開口部が変わるだけなので2分割でいいと思う。折角の大開口だがフレームが多いと外観上狭く見える。住まい方にも寄るが複合を選んでも5地域で結露することはなんじゃないかと思う。→2分割のAPWで。

[省エネ] 機密測定は、今回実施しますか?

Ans
実施しません。施主の金銭的メリットが無く、長期優良住宅などにも規定がない。第3種換気のため、過度な機密は必要となりません。機密は主にセルロースファイバーの施工検査で担保します。参考に過去類似物件で測定しC値0.5でした。

[省エネ] 結露のワーストケースは冬の北側の下端サッシ?

Ans
そうです。絶対湿度に寄るが。水回りが北側に集中し湿度が上がりやすいことも影響する。

Q: 現在、賃貸で絶対湿度は16g/m^3です。

Ans
それは結露します。

[耐震性] 構造計算はしていますか?

Ans
″している″。木は自然素材のため、集成材としても構造計算はできない。

[耐震性] 木造で言う構造計算は、許容応力度計算のことを指しますか?

Ans
木造で言う″構造計算″は、経験則から求められた建築基準法に基づいた壁量計算を基準にしている。大工の知恵。積雪荷重がエリアによって決まっており、許容応力度を垂直荷重に基づいて計算することはある。

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