バッテリセンサを信じてバッテリー交換を7年半待ってみた
新車時(2016年)から7年半経過した鉛バッテリを交換した。バッテリの状態を見ながら、寿命を使い切った所で交換しよう!とするのが正解なのか(CBM)はたまた、5年経過したらバッサリ交換してしまうのがいいのか(TBM)。
今回ギリギリまで使用し、心理的な面からも5年でスパッと変えた方が良いと感じたので、理由を2つ書きます。
1. クルマの使用期間(10年)/ 2 = 5年だから
昨今のクルマは10年以上持ちますが、売り時は3年目と5年目。3万km以下と5万km以下。5万kmを超えたら乗り潰そうと決意し、1.5万km /年走行して10年 15万キロで手放す。といった考え方に則ると、5年目で乗り潰すか判断した直後にバッテリを交換すれば、バッテリをいい状態で使える期間が長い
つまり、5年目の時点であと5年乗るのであれば無理に劣化したバッテリを使い続ける理由がない。
2. ちょいノリを避けようなどと、心理的に気を遣うから
交換する少し前は、劣化してるなーと感じることが増えて、ちょいノリを避けたり、小まめな補充電を心掛けていた。夜冷え込むと、もしかしたら始動できないかも?と不安に思うこともあった
交換した後の行動は変わらないものの、かなり気楽。頭の片隅にあった「バッテリ変えなきゃ」が無くなり、多少ちょい乗りしてもいっかと思えるようになった。
なぜ交換を先延ばししたのか
5年使って、乗り潰す予定であればさっさと交換した方が良いことが分かってきました。では、今回なぜ先延ばしして、セルモーターの回りに不安を覚えるほどギリギリを狙ったのか。
それは、バッテリの寿命一杯一杯まで使い切る(CBM)ために、「バッテリセンサの交換通知を待っていたから」。BMWにはバッテリセンサが搭載されており、バッテリの状態監視をしています。バッテリの状態が悪化すると(交換時期になると)モニタに交換するよう指示が出る。
交換当時のバッテリセンサのSOHは、86%と高く。交換閾値の70%を下回っていませんでした。(だからモニタに交換指示が出ない)
なぜバッテリ寿命を一杯まで使い切ろうとしたか?は、仕事でバッテリの状態監視や、保守メンテナンスのソフトウェア開発を携わっているので、センサの実力をユーザ目線で体験してみたかったから。
ギリギリまで交換を待って分かったことは、センサが検知する前に「何かおかしいな?」「調子悪いのかな?」と思うタイミングが訪れてしまい、ユーザに不安感を与えてしまうこと。
まとめ
今回は、部品を使い切るギリギリを攻めることで、メンテナンスコストを最小化できる状態基準保全(Condition Based Maintenance) の考え方を体験してみた。
頭で理解していても、出先で始動できなくなるかもしれないと思ってしまう心理的な恐怖心が最後の数ヶ月はあった。センサをとことん信頼して交換しないか、無関心でいる必要があると思う。
あるいは、センサが交換推奨する前に始動出来なくなったら、メーカーが完全保証してくれるサービスで、「金銭的な負担は無い」安心感が必要だと思う。
重要な部品でなければ、ここまで不安になることはないので、部品に依るところは大きい。ただ、重要でない安価な部品にセンサを取り付けて監視するモチベーションは無いので、重要な部品にセンサを付けてCBMで交換時期を図るというのは、先延ばし方向に関しては(私は)合わないなと思った。
余談
ここ数年の物価高の影響もあり、バッテリが1万円値上がり(2万円から3万円)していたので、結果的には6年目の段階でスパッと変えてしまった方が安く済んでいました(hahaha