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言はむすべ為むすべ知らず極まりて貴きものは酒にしあるらし いはむすべ せむすべしらず きは…
賢しみと物言ふよりは酒飲みて酔ひ泣きするしまさりたるらし さかしみと ものいふよりは さけ…
いにしへの七の賢しき人たちも欲りせしものは酒にしあるらし いにしへの ななのさかしき ひと…
酒の名を聖と負ほせしいにしへの大き聖の言の宣しさ さけのなを ひじりとおほせし いにしへの…
験なきものを思はずは一杯の濁れる酒を飲むべくあるらし しるしなき ものをおもはずは ひとつ…
憶良らは今は罷らむ子泣くらむそれその母も我を待つらむぞ おくららは いまはまからむ こなく…
しらぬひ筑紫の綿は身に付けていまだは着ねど暖けく見ゆ しらぬひ つくしのわたは みにつけて いまだはきねど あたたけくみゆ 作者 沙弥満誓 我が母校 筑紫中央 その昔 まだ田園に 囲まれて在り 作∶一郎
我が行きは久にはあらじ夢のわだ瀬にはならずて淵にありこそ わがゆきは ひさにはあらじ いめ…
忘れ草我が紐に付く香具山の古りにし里を忘れむがため わすれくさ わがひもにつく かぐやまの…
浅茅原つばらつばらにもの思へば古りにし里し思ほゆるかも あさぢはら つばらつばらに ものも…
我が命も常にあらぬか昔見し象の小川を行きて見むため わがいのちも つねにあらぬか むかしみ…
我が盛りまたをちめやもほとほとに奈良の都を見ずかなりなむ わがさかり またをちめやも ほと…
藤波の花は盛りになりにけり奈良の都を思ほすや君 ふぢなみの はなはさかりに なりにけり な…