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安騎の野に宿る旅人うち靡き寐も寝らめやもいにしへ思ふに あきののに|やどるたびひと|うち…
我妹子をいざ見の山を高みかも大和の見えぬ国遠みかも わぎもこを|いざみのやまを|たかみか…
我が背子はいづく行くらむ沖つ藻の名張の山を今日か越ゆらむ わがせこは いづくゆくらむ おき…
潮騒に伊良虞の島辺漕ぐ舟に妹乗るらむか荒き島廻を しほさゐに|いらごのしまへ|こぐふねに…
釧着く答志の崎に今日もかも大宮人の玉藻刈るらむ くしろつく|たふしのさきに|けふもかも|…
嗚呼見の浦に舟乗りすらむをとめらが玉裳の裾に潮満つらむか あみのうらに|ふなのりすらむ|…
山川も依りて仕ふる神ながらたぎつ河内に舟出せすかも やまかはも|よりてつかふる|かむながら|たぎつかふちに|ふなでせすかも 作者 柿本人麻呂 解釈参考 田舎捨て 友も家族も 捨てながら 国捨て切れぬ 悔恨残る 作∶無名居士
見れど飽かぬ吉野の川の常滑の絶ゆることなくまたかへり見む みれどあかぬ|よしののかはの|…
これやこの大和にしては我が恋ふる紀路にありといふ名に負ふ背の山 これやこの|やまとにして…
白波の浜松が枝の手向けぐさ幾代までにか年の経ぬらむ [一云 年は経にけむ] しらなみの はま…
楽浪の国つ御神のうらさびて荒れたる都見れば悲しも ささなみの くにつみかみの うらさびて …
紫のにほへる妹を憎くあらば人妻故に我れ恋ひめやも むらさきの にほへるいもを にくくあらば…
あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る あかねさす|むらさきのゆき|しめのゆき…
古の人に我れあれや楽浪の古き都を見れば悲しきいにしへの|ひとにわれあれや|ささなみの|ふるきみやこを|みればかなしき 作者 高市黒人 解釈参考 いにしへの 古都の面影 今ならば 京都に非ず 大和にこそ有り 作∶無名居士 2005/09/01 万葉集を歌う 開発と言う名の破壊続きたる古き都の面影はなし 町家あり智慧をめぐらし残さんと努力する人たくさん生まれ 作∶無名居士