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原発は止まらない。止めようとしない。いったい、どうしてなんだろうか。

(原発1)ぼくが暮らしているのは過疎の山里(春野町)だが、浜岡原発まで直線距離にして50数キロしかない

浜岡原発は、フィリピン海プレートの境界である駿河トラフに近接し、東海地震の震源と予想される領域のほぼ中心にある。かねてより東南海大地震は、数十年以内には起きると言われている。地震が起きれば、直撃を受ける。大津波も来る。

防波壁は高さが海抜22メートル、全長1.6キロが作られた。刑務所の塀程度に見える。屏風かフスマみたいだ。なんとも心もとない。

日本は地震大国だ。日本には原発は55基。原発はほとんどが海に面したところにある。福島原発のように、地震や津波によって破壊される恐れはある。

福島原発は、いまもまったくコントールされていない汚染物質は海に垂れ流している。汚染土の行き先もきまらない。ビニール袋のようなものに詰めて積んでおくだけ。やがてこの袋は、破れて汚染土が露出し流されるだろう。

また、原発の爆発によって降り注いだ汚染物質は、森の奥ふかくにもたまっている。それらは除染されてはいない。やがて雨に流され、川となって海に流れる。さらには、生き物の食物連鎖によって、つながっていく。

すべて原発を止めても、なにか問題があるのだろうか。電力はまかなえるのではないか

けれども原発は止まらない。止めようとしない。いったい、どうしてなんだろうか。

膨大な関連事業があり、諸団体があり、そのことで暮らしている人たちが、たくさんいるからだろうか。原発のある地域は、交付金や補助金でうるおい、その雇用があるからだろうか。

要するに、いまのところ大丈夫そう。いまがよければ、よいということだろうか。いまの自分たちの暮らしがよければそれでよい。あとのことは、他の地域のことは知らないよ、ということだろうか。もうつくってしまった以上、もうどうよしもないじゃないか、ということだろうか。

どうしたものか。そうして、自分には何もできない。こうして書くことで頭の整理をしていく程度でしかないわけだが。


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