「一石を投じる」という話
「一石を投じる」という話
「一石を投じる」と言いますが、アルベルト・アインシュタインの名前は「一つの石」です。
(ドイツ語の「1」が“EINS”)
アインシュタインは世界に一石を投じました。
平和を祈りつつ、少し考えてみましょう。
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ようこそ。門松一里です。静かに書いています。
という話は、調査資料(エビデンス)を使った「思考の遊び」――エンタテインメント(娯楽)作品です。※虚構も少なからず入っています。
※本当はノワール作家です。
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「投げられた石」という話の続きです。
https://note.com/ichirikadomatsu/n/n0bcccf35406f
「――シュタイン」という名前で一番有名なものが「フランケンシュタイン」でしょう。
誰もが愚かで大きな怪物を思い浮かべますが、原題は『フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス』です。
主人公はヴィクター・フランケンシュタインで、博士ではなく学生です。また、怪物は数か国語を独学で学ぶ天才です。
ヴィクターは怪物を捨てますが、捨てられた怪物が復讐します。
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1971年のアルバニア決議を経て、1972年にリチャード・ニクソン米国大統領が中華人民共和国の毛沢東と会談します。
それでいて、中国共産党を信用していない米国は、1979年に台湾関係法を制定しました。
晩年、ニクソンは対中政策において「フランケンシュタインの怪物を作り上げてしまったかもしれない」と語っています。
最悪です。
ソビエト社会主義共和国連邦を孤立させようとして、狼の子を育ててしまった訳です。
ソ連の思想は単純で「まず叩く、次に砲弾の雨、倒して武力制圧」の(文武でいえば)武国です。
中華人民共和国は『孫子』の「戦わずして勝つ」で有名な『孫子』の文国です。
科挙によって国家公務員(官僚)を養成した文民の国です。
そんな国の復讐を考えなかったのですか?
とはいえ、習近平の政策によってそれも壊れました。
静かに静かに制圧すればよかったのに、表面的に敵対してしまいました。
元植民地の米国は、支配されるのが一番嫌う国民性です。独立戦争によって「力で勝ち取った自由」の国だからです。
ロシア連邦がナチスのような世界観戦争(絶滅戦争)をしていますが、逆にアメリカ合衆国は自由を得るためなら世界観戦争(絶滅戦争)を躊躇いません。
広島、長崎に原爆を落とした国ですよ?
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結果的に、習近平は中国共産党を破壊した英雄になります。#blackjoke
戦狼外交などせずに、ロシア連邦を見捨て、米国の庇護下にすべてを手に入れてから、ひっくり返せば勝てたはずなのに。
ヨシフ・スターリンのように、権力に利用されてしまったのでしょう。
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廈門(アモイ)市の対岸にある、金門(ジンメン)県は中華民国の統治下です。
中華人民共和国は実効支配できていませんが、いつでも可能です。
中国人民解放軍(People's Liberation Army)は陸軍(アーミー)ですから、陸軍的な思考をします。
中国人民解放軍海軍もそれに準じています。何しろ“People's Liberation Army Navy”ですから。
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私が東アジアの思想を述べているのは、こうした歴史が今なお書かれているからです。#blackjoke
ご高覧、感謝です。 サポートによる調査資料(エビデンス)を使った「思考の遊び」――エンタテインメント(娯楽)作品です。 ※虚構も少なからず入っています。