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「民主主義の窯変」という話

「民主主義の窯変」という話

多くの有識者が「民主主義の危機」だと叫んでいます。

はたしてそうでしょうか。

「民主主義の窯変」では?

平和を祈りつつ、少し考えてみましょう。#千里同風

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ようこそ。門松一里です。静かに書いています。

という話は、調査資料(エビデンス)を使った「思考の遊び」――エンタテインメント(娯楽)作品です。※虚構も少なからず入っています。

※本当はノワール作家です。

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#もしトラ という言葉があるそうです。

「もしトランプが再選したら?」という考え方です。

危機に備える有識者らしい思考です。

一方で #ほぼトラ という考え方もあるようです。

「もうトランプで決まりでは?」といった投げやりな考え方です。

ギャンブルでは「もうイイや」「どうなってもイイ」と投げ出してからの損失が五倍以上になります。

熟練したギャンブラー氏に聞いた話。麻雀でもポーカーでも、負けが込んできたプレーヤーは、必ず「もう、どうでもいいわ」という台詞を吐く。これは降参宣言のようである。ところが信じられないことに、負債総額の8割以上はその台詞のあとに築かれるのだ。

熟練したギャンブラー氏に聞いた話。麻雀でもポーカーでも、負けが込んできたプレーヤーは、必ず「もう、どうでもいいわ」という台詞を吐く。これは降参宣言のようである。ところが信じられないことに、負債総額の8割以上はその台詞のあとに築かれるのだ。

https://twitter.com/hironobutnk/status/70332328966242304

状況として、米国連邦最高裁判所判事9名のうち、6名が共和党の大統領から指名されています。
cf.
アメリカ合衆国連邦最高裁判所判事の一覧#現職判事

指名された最高裁判事がそれぞれの党の政策通り判決をするとは限らないですが、考慮はするでしょう。

結論からいうと、最高裁まで審議を継続させれば、トランプ候補が優位となります。

特に、リベラル派のルース・ベイダー・ギンズバーグ判事の死去は2020年9月18日であり、トランプ大統領は後任に保守派のエイミー・コニー・バレット判事を指名しました。

上院司法委員会がバレットを承認したのは、大統領選挙投票前の10月26日です。

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「敵対者には武器を手に団結する」――これが米国の精神ですが、いま分断しています。

まあ、南北戦争からそうですが……。

なお、南北戦争は英語で〝American Civil War〟(1861 − 1865)です。つまり、米国内戦です。

戦後この武器が日本にやってきますが、その話はまた別の機会にしましょう。
(明治元年は1868年です。)

専制国家に対抗するには、民主主義国家は団結しなければならないのですが、各自の目的や利益のために内乱状態です。#blackjoke

欧州の小国ベルギー王国の標語は「団結は力なり」です。

今すぐ団結すべきなのに、全世界の民主主義は議会で踊っているだけです。#ウィーン会議

この混乱の時代を経て、後人は教訓とするでしょう。反省するでしょう。

けれど、その前に生き残らなければならないのです。

フランス革命の時代のように首を落とせば終わりという訳にはいかないのです。

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ミスをすれば、民主主義が窯変する時代になります。

人権を含む一票を大切にする方法から、力による現状変更に対抗するための平和の武器を手に入れることになります。

つまりそれは、犠牲を認めるということです。#blackjoke

とても愚かなことです。

イスラエル国がハマスに襲撃されたのは、イスラエル側の高慢です。

何度も被害を出してなお、いつもいつも反省しません。
(復讐はネチネチします。#blackjoke)

まあそれが選民たるユダヤ人なのですが……。

一方のパレスチナも残虐な報復をしなければ、こうしたことにエスカレートしなかった可能性が高いです。

インドのように静かに抵抗するほうが、知性が高いユダヤ人は恐れますから。#blackjoke

別に私はシオニズム(シオン運動)を否定している訳ではありません。それだけの価値があるのであれば、行えばいいだけのことです。ただ、「もう少し賢くできないか」という意見です。

それに、約束の地というならカナンの地ではなく、今の米国がそうでしょうに。

ユダヤ人の総人口の1/3がイスラエルに、もう1/3が米国にいます。

ユダヤ人の歴史は悲惨です。

けれど、2024年現在、ユダヤ人は被害者なのでしょうか。

ウィキペディアには「2023年パレスチナ・イスラエル戦争」とありますが、これは本当に戦争なのでしょうか。

イスラエル側の被害が二千名弱であるのに対して、ハマス側は二万四千人です。うち、子供が七千人強。

また同じことを繰り返すのでしょうか。

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ただ、気をつけていただきたいのは、人類は暴力で解決してきたという歴史です。

ハインラインは小説『宇宙の戦士』で「何事も暴力では解決しない」という女生徒の意見に対して、〈歴史と道徳哲学〉先生が下記のように答えています。

「暴力、むきだしの力は、歴史におけるほかのどの要素にくらべても、より多くの事件を解決しているのだ。この反対の意見は、それらの事件の最悪状態における希望的観測にしかすぎないのだ。この根本的事実を忘れた種族は、人命と自由という高価な代償を払わされてきたんだぞ」#宇宙の戦士

ロバート・A・ハインライン『宇宙の戦士』(早川書房)

暴力に対して、真剣に考察すべき時代だということです。

ロシアによるウクライナ侵攻は、ロシアの完全な悪です。

しかし、イスラエルとパレスチナの問題はそう簡単に二分できないのが現状です。

ただ、米国大統領のダブルスタンダードは露国大統領に突っ込まれても言い返せません。#blackjoke

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「民主主義の窯変」とは、武力による変更を含むことを意味してしまいます。

これはこれで恐ろしいことです。

まるで「核兵器を使って人類が反省するのを促(うなが)そう」と言っているのに等しいのですから。

日本人なら知っていると思いますが、あんな映像を現代で直接観たら、全人類が自らの行為に畏怖します。

恐怖感で、治安は乱れます。

そうした犠牲を上での平和とは何でしょうか。

「だから言ったじゃあないか」と日本人は言うのでしょうか。

残念ながら、回避しようとして、悪手をうっています。

確率もありますが、政治ですから騙し合いです。
(日本は弱いです。)

けれど、中山俊宏先生が言うように〝「確信する絶対主義者」と「悪しき相対主義者」のどちらにもなりたくない〟のです。
cf.

神保 謙「追悼 中山俊宏 孤独な探究心を持ったヒューマニスト|国際|中央公論」

中山俊宏「別に退屈でもいいけど、信頼される国になった方が日本は良い」

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#ほぼトラ だとして、ウクライナは「平和」になるでしょう。イスラエルも「平和」になるでしょう。

偽りの「平和」ですが、少なくとも血が流れるのを止めることができます。

心情的には腸が煮えくり返ることでしょう。

それが「民主主義の窯変」です。

伊万里焼には、割れた古伊万里の欠片を混ぜるそうです。

民主主義の歴史は血に塗られたものですが、今一度その民主主義に新たな血を入れ、その定義自体を変えようとしていませんか?

そうしたことはしてはいけないのです。

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