巫TCG『霊視ビートダウン』のすすめと初心者に役立つ知識
はじめに
巫TCG(以下巫)もサービス開始からもうすぐ1周年。
7月21日に最新ブースター『百鬼夜行』も発売されカードプールも拡充されよりゲームとして多様性が出てきた昨今、公認大会も少しずつご新規プレイヤーも増えてきました。そこで巫初心者が知っておくと役に立つ知識と先日公認大会で優勝した自分の『霊視ビートダウン』の紹介をしたいと思います。
巫初心者が知っておいたほうがいい基本的な知識
さて、巫を始めたばかりの初心者の方々が知っておくと役に立つ知識だが巫のプレイヤーはTCG自体これが初めての方も多いのでデッキの組み方や対戦で覚えていたら役に立つものを書きたいと思います。
巫の基礎ルールは巫カードゲーム公式チャンネルやプレイヤーの1人であるLILIAさんが運営する巫KANNAGI遊戯処猫の額亭さんの動画を見ていただければ勉強になると思います。
巫のデッキ構築について
まず初めに巫の始めるために必要なデッキの構築に関してですが、巫は基本40枚以上のカードで構成されたデッキを使います。同じ名前のカードはそのカードに特別な表記がない限り4枚まで入れられます。
ただし『人魚の生き血』と『悠習の古日記』はこの記事を書いている2024年7月末の段階では制限カードとしてデッキに1枚しか入れられません、制限カードに関しては公式からのアナウンスがあるのでそちらもチェックをおすすめします。さて、構築に関してですが基本40枚以上であればどう組んでもいいというのが本音です。100枚でも1000枚でも好きな枚数で自由に組んでください、しっかりとしたゲームをするのならできる限り40枚に近いほうが事故(ゲームが順調に進まなくなること)を防ぐことができます。
零札って何枚がいいの?
さて、巫の構築で重要になるポイントそれはコスト零の場所札の枚数です。
使用したカードがそのままコストになる巫において、コスト零のカードがなければどんなに強いカードをあつめても勝負の土俵にも立てません。
『なら、零札40枚でデッキ組めば安定するじゃん』と考えた方、複数枚展開多段攻撃可能なゲームならそういう構築も十分機能しますが巫の特徴の一つである『ターン中のあらゆる行動は基本一回ずつ』の前ではそこまで強くないです。基本的に零札は力は弱いカードが多くライフ30点を奪い合うこのゲームではコツコツ戦法は相手のライフを削りきる前に相手の高火力カードに一発逆転されそのまま押し切られてしまいます。
さて、前提の長々しい説明はここまでにして問題の零札の枚数ですがゲーム開始前に行う手札交換フェイズを行うことを前提にした場合おすすは場所札で6~8枚大体デッキ枚数の20%くらい零の怪異札も含めたら10~12枚くらいあれば安定すると思います。おすすめの組み合わせ例と出すと複数の季節で組む場合は各季節の神隠しの廃集落各4枚と冬の未完の石材2~4枚、単体の場合神隠しの廃集落と任意の零場所札に未完の石材の組み合わせが安定します。未完の石材をお勧めする理由は初手に1枚は持っていれば手札が悪くても次の手に繋げやすいのと能動的にデッキの枚数を減らすことで後のドローで狙った札が引きやすくなるからです。また春の場合はあえて零の場所の枚数を減らしてコスト壱の場所札を増やし1ターン目開始時に伝説の料理人:コロ助(文字の問題で一部カタカナ表記にしてます)を使いコストを増やしてから壱の場所札を使うというテクニックもあります。
組み方のコツってあるの
前述で構築は個人の自由とは言いましたが、いきなりゼロからデッキを組めというのも初心者には難しいものです。はじめのうちはXに流れている大会優勝者デッキを参考に組むのをお勧めします。実績のある構築をまねて勝つことを覚えるのも上達の近道であり構築の仕方を肌で覚えることができます。ある程度巫になれてオリジナルを組みたくなったら次の順番でやってみてください。
デッキのキーカード(主人公)を決める
そのカードに関係すると思うカードを集める
集めたカードでまず好きに組んでみる(仮組)
組んでみたデッキで何度か一人回しor対戦してみる
回してみたときの違和感をもとに枚数等を調整する
4と5を繰り返して納得できる形に整える
上記のフローチャートは自分がデッキを組む時に行うものです。
まず、デッキの軸になる1枚を決めます。呆然と組み始めるより使いたいカードがあったほうがイメージが掴みやすいです。この1枚は別に場所札じゃなくていいです怪異でも道具でも季節でも種類は問いません所謂デッキの切り札です。
次に決めたカードに関係あるカードを集めます。季節や属性がそれにあたりますできれば各カード4枚ずつ集めると構築するとき楽です。
そして集めたカードを自分の気の向くままにデッキにしましょう形にすることが優先で、ひとまず形にできたら次はテスト回しをしましょう。
近くに巫ができる友達がいたら回しながら意見を聞くと新しいアイディアにつながりますが、いないときは一人で仮想的と対戦しましょう大体3から5回くらい回すと構築に違和感が出てくると思います。
次はデッキを一度展開して違和感の元を探します。その時できればコスト毎にまとめて棒グラフの様に並べるとわかりやすいと思います。
この並べ方をコストカーブ(MTGとかではマナカーブとも)といいます。このように並べる理由はデッキ内のコストバランスが見やすいからです。回らないデッキの主な原因は強いカードが使いたくて高コストに偏ってコストが繋がらないことが多いからです。巫の場合最初の2ターンでオーソドックスな構築で最高3コスト4ターンで5コストまで溜まるのでできればコスト毎の枚数で最上数を5から6コストあたりにしそこからは枚数を少しずつ減らしていくと構築として安定すると思います。巫は従来のゲームに比べコストが溜まりやすい設計ですが中盤から終盤は魂での受けを多用するので高コストを使いにくく主にコスト5以下で戦うと考えるとイメージしやすいと思います。
札種類の採用優先度としては自分個人の考え方としてだと『場所≧怪異≧季節=道具』という形になります。なるべく場所札は数字順で採用すると対戦時事故を起こすことが少なくなりますが怪異の場合は高いコストのもの憑依させても効果発動しないで魂送りになるだけなのでバランスの優先度はそこまで高くないですがあればあっただけ有利なので場所札の次に枚数を入れることをお勧めします。季節札と道具札に関しては組むデッキや個人の好みの問題になるので必要な枚数をピンポイントで入れるといいでしょう。道具札は各季節の個性が色濃く出る部分なので採用すると面白いですよ。
こんな感じで進めていけばオリジナルデッキは完成します。
次は構築の参考に自分が使う霊視ビートダウンデッキを紹介します。
基本的に前弾の『新季の到来』と最新弾の『百鬼夜行』で組めるデッキなので初心者でも構築しやすいと思います。
霊視ビートダウンの解説
霊視ビートダウンとは新季の到来で収録された『霊能力者の家』の登場時効果を使った除去機能を軸に相手を攻めるデッキになります最近だとアグロという名称のほうがわかりやすいですかね。本来手数で押すプレイングをするデッキですが巫のゲーム設定上ターン中に複数回攻撃は難しいので怪異札等の効果ダメージの併用して相手を攻めます。環境の大蛇に比べて1ターンに高ダメージというパターン少ないですが序盤からコツコツダメージを与えるので初心者が巫を覚えるのはおすすめなデッキです。
デッキレシピ紹介
零場所×7
神隠しの廃集落×3
かかし×2
夜中の繁華街×2
零怪異
歪んだ愛情×2
壱、弐場所×4
発狂人形の家×2
羅生門×2
参場所
霊能力者の家×4
参怪異×14
腐女子×2
あかなめ×2
交配海老×4
実験体×4
四場所×2
おにごっこ×2
四怪異×4
蝗害×4
八場所×2
猫魈×2
混化×2
全部私が独りで×2
季節×2
芽吹く無秩序×2
道具×2
祈りの巫女人形×2
以上50枚
キーカード紹介
このデッキの主軸になるキーカードを紹介します。
霊能力者の家(新季の到来収録)
このデッキの主軸でありマイフェイバリットカードの1枚
登場時霊視という自分の山札の一番上の札種類を当てる作業を行い、正解すればこの札の力と同じダメージを相手の場の場所札と相手に与えることができます。コスト参なので2ターン目の攻撃後すぐに召喚できるので追撃と相手の次の手を潰して動きを遅くできます。
参照するのがその時の力なのでほかの札で上昇していた場合その力を相手に与えるので積極的に当てていきましょう。
実験体(百鬼夜行収録)
百鬼夜行に収録された新戦力、攻撃時に相手の手札公開札以外の手札にある札種類を宣言しその中の1枚を手札公開場に置いて置いたものがその宣言通りなら相手に5ダメージを与えられるローリスクハイリターンな効果、失敗しても相手の手札1枚が見えるので情報アドバンテージが取れるのも強さですね、怪異札なので2枚同時に使えるので両方当てれたら一気に相手の初期ライフの三分の一を削ることができます。イラストも可愛くて汎用性が高い1枚です。
あかなめ(百鬼夜行収録)
こちらも百鬼夜行収録の新カード山札から怪異札を1枚魂に送るというシンプルな効果ですがこのデッキには魂にある同名を参照する効果の蝗害や魂除外で相手にダメージを与える腐女子との相性がいいので採用してます。
コスト加速はカードゲームにとってかなりのアドバンテージなので秋を入れるならおすすめの1枚です。
真夜中の繁華街(百鬼夜行収録)
新季の到来までなかった秋の汎用零場所、デッキの一番上を入れ替える効果は次のターンのプランを練れるのでここからコスト弐の羅生門でのドローや後に使える人毛の藁人形などのドローソースに繋げることができます。
このデッキだとこの札の効果使用後1ターンおいての霊能力者の家の霊視を確定させるために使います。基本ゲーム中3回使用を想定していて1回は外す想定ではありますが相手の動きを確実に抑えられてライフアドバンテージを握れるのでやって損はないです。
戦い方解説
解説でも書きましたがこのデッキは霊能力者の家の霊視と速攻をメインで戦い、怪異札の効果ダメージで相手より先にライフを削りきるデッキで先攻の方が戦いやすいです。
初期手札にある零場所によって戦い方が変わりますが、初期手札に神隠しの廃集落や真夜中の繁華街があった場合は先攻後攻どちらでも召喚からの憑依というオーソドックスな動きから始めますが先攻で初期手札にかかしがあった場合は速攻攻撃してください、このゲームは先攻に攻撃制限がなく奇襲攻撃が可能です。代わりに次ターンに動きは止まりますが基本的に零場所札の力は1なのでライフアドバンテージの優位は取れてるので気にしなくて大丈夫ですが憑依できるならコスト関係なく入れてくださいここは効果を使うよりコスト加速のほうが重要です。2ターン目は攻撃後コストが貯まっていればここで1枚目の霊能力者の家を召喚します。この霊視は真夜中の繁華街がない限りは外してもいい情報を取るための霊視なので気軽に使ってください、コストが2以下ならそのコストに合った場所札を使ってください、このターン怪異札が実験体かあかなめが憑依出来たら強いです。その後は攻撃しながら使いどころを見て霊視や怪異札を活用しながら相手のライフを削り、高火力の攻撃は巫女人形や魂の除外による軽減を使って捌いてください除外する際は不屈持ちの発狂人形の家や猫魈を最優先で除外してください、攻防が長引いてコストが12以上貯まっていたら芽吹く無秩序を出して疑似速攻で速度を上げてフィニッシュですが、主な終盤の詰め方としてはコストが無くなった状態からの猫魈の特殊召喚からの攻撃の方が多いです。
霊視や実験体の霊能力者シリーズの効果を高確率に当てられる考え方に関してはこの後の有料記事で解説するので興味がある方がいましたらご覧ください。
最後に
ここまでいろいろと解説してきましたが、この記事が初心者さんの一助になってくれたらうれしいですし、巫を知るきっかけになって大会とかでマッチくしてくれたらうれしいです。巫はこのデッキ以外にも多数のデッキタイプが存在するので機会があればまた記事にしたいです。
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