【TCG制作記】#1オリジナルトレカを作ろう!
こんにちわ。キャラクタープロデューサーのいちぴーです。
これからオリジナルトレーディングカードゲーム(TCG)「クリプトメモリーズ」の制作や販売を記録していこうと思います。
数字的な部分もすべて公開していこうと思いますので、興味ある方は是非ご覧ください(一部有料にするかもですが)。
初回は、「クリプトメモリーズ」とはなにか、どうして作ろうと思ったかを紹介します。
どうしてトレカを作ろうと思ったのか
コロナ期間中、全てのイベントは中止となり、クリエイティブのほとんどの活動がwebへと移ったことで、NFTやweb3という新しい領域が急成長し、各種イベントもオンライン開催となりました。
僕もこれまで苦手だったSNSを頑張り、オンラインでいろんな方とコミュニケーションしていく楽しさを覚え、web上での展開を考えては実施し、うまくいかず、また考えては実施し、ということを繰り返しました。
そうこうしてると、コロナが落ち着き始め、イベントが再開され始め、多くのクリエイターもイベントに参加するようになりました。
ここからリアルのイベントや活動をフィジカル(オフライン)という言い方をします。
さて、それまでウェブ上で親睦を深めてはいましたが、いざフィジカルで実際に会うと、やっぱり「初めまして」から始まるわけです。
そして、その時日本人が最も活用するツールが「名刺」でした。
名刺はもう時代遅れだろ
元々僕は中国を中心に海外でビジネスをしてきたのですが、特にアジア圏では名刺を交換するよりも、その場でWeChatやLINEなどSNSの連絡先を交換することがほとんどであり、そしてその方がビジネスがより早く進むことを体験していました。
実際、メールでのやり取りよりも、圧倒的にLINEやSNSのDMの方がスピード感は生まれると思います。
そして、コロナで日本もオンライン化が進んだと思っていたところ、フィジカルに戻ったら、結局まだ名刺。
正直「時代遅れだな」と思って、僕はあえて名刺を持ち歩きませんでした。
その代わり、自分を認知して覚えてもらうために、好きなドラえもんの帽子を被り、「ドラえもんの帽子をかぶっていたやつ」=いちぴーと覚えてもらおうとしました。
おかげで今もその帽子さえかぶっていれば、すぐに「あ、いちぴー」と声をかけていただけています。
名刺に変わるモノはないか
とはいえ、僕もやはり日本人でした。
やはり相手から名刺をもらって、こちらから返すものがないのは、何か申し訳ない気が生まれていました。
そこで、名刺に変わる何かで、さらにもらって喜んでもらえるものはないかとステッカーを作ってお渡ししていたこともあります。
そうしていくつかのフィジカルイベントに遊びにいき、いろんな方とコミュケーションするうち、この名刺をもらう行為をゲームにできないかと考えるようになります。
あった時にもらってうれしくて、なんならそれをもらいたいから会いに行く、みたいなことできたら、自分も楽しいし、そこから新しい出会い、コミュニケーションが生まれ、クリエイターには新しいファンが増えたら、こんないいことはないのでは?
と思った瞬間、
「あ、これトレーディングカードにすれば、コレクションできるじゃん。
「みんなが同じフォーマットにそれぞれのキャラクターや作品を入れて、連絡先をいれれば、一つのブランドとしてコレクションする楽しみも生まれるし、コミュニケーションツールの一つにもなる。」
「なんなら、そこにゲーム性をつけたら、ただ『もらって集める』だけじゃなく、『使う』ことができる!」
と。
2023年の秋に思い立ち、いろんな人にこれを話して面白い!と言ってもらえたことで、ますますトレカやりたい!という熱が高まります。
本格始動
2024年1月に入り、ふとしたことから、仲良くさせてもらっている(と僕は思っているw)クリエイターのすとぽぷ氏に相談すると、カードのデザインをしてくれることになり、いよいよ本格始動です。
とはいえ、このトレカのコンセプトやゲーム性をある程度考えないと、デザインに大きく影響するので、まずはそこからでした。
このゲーム性については、今後改めて詳細を書きたいと思うので、ここでは割愛します。
実はゲーム性はそこまで時間はかかりませんでした。
ゲーム性と、それに必要な項目を列挙し、早速デザインをお願いすると同時に、もう一つ大事な問題を解決しなければいけませんでした。
それはこのトレカのタイトルです。
ある企画を受け継ぐ
いくつか候補を考えては、簡単にデザインを考えるも、どうもしっくりこない。
インパクトがあるわけでもない。
面白いネーミングでもない。
ここで実は1ヶ月くらい時間を使いました^^;
そういう時はコンセプトに立ち戻ることが大事と、一旦考えていたものをすべてリセットし、コンセプトは何か、何がしたかったのかをもう一度見つめ直すことに。
コンセプトは、
「クリエイター、ユーザー、みんなで一緒に作るトレカ」。
これは、大きなバックがついているわけでもない僕らがより多くの人に触れて、楽しんでもらうためには、参加するクリエイターが、集めて楽しんでくれる方が、遊んで楽しんでくれる人が、みんなが意見を出せて、育てていくようなプロジェクトになってほしいという考えからです。
また、このトレカ企画の始まりは、「名刺に変わる何か」であり、このトレカがいろんな人を繋げるツールになり、そして企画を進める中で、せっかくならちゃんとトレカとして販売もしたい。
その販売で、クリエイターに少しでも収益を生み出せないかと思うようにもなっていました。
そこで、同じような企画が以前あったことを思い出します。
それが「クリプトメモリーズ」というシール企画でした。
これは、いろんな参加希望クリエイターの作品を同じ企画のシールにして、販売をしていく。
その売上からクリエイターにしっかりと収益を作り出す、というものでした。
この企画は当初順調に進んでいましたが、企画者が活動を休止してしまったことで、同時に止まっていました。
僕自身も少し携わらせていただいてましたし、何よりとても素晴らしい企画だったので、残念だなと思っていました。
「せっかく同じような志なのだから、この『クリプトメモリーズ』を受け継ぐ形にできないだろうか」
と考え、オリジナルの企画者にDMして相談すると、すぐさま「ぜひそうしてください」とご快諾いただき、正式に『クリプトメモリーズ』を受け継ぐことに決定。
晴れて、タイトル問題が解決した瞬間でした。
そこからは、ロゴデザインも一気に進み、途中ロゴデザイン案をXでアンケートも取りながら、「トレカをやっていくよ」ということをSNSで伝え始めました。
ついにカードデザイン決定!
ここまで来ると、すとぽぷ氏のデザインも一気に決まっていきました。
この時点で3月中旬。
当初、最初のお披露目は、5月のデザフェスと考えていたのですが、ここで僕の悪い癖がでます。
「これって、4月にもイベント参加できるんじゃね?」
そう、4月20日〜21日に、Nコレというイベントが大阪であり、僕も遊びに行くがてら、参加クリエイターのお手伝いで行く予定をしていました。
ここで販売はできなくとも、最初のきっかけでもある名刺がわりに配って歩く、さらには参加クリエイターを募集して、それぞれのブースで配布してもらうことはできないか。
思い立ったら、すぐにやってしまうのが悪い癖。
この時点でもう3週間しかありません。
その前から印刷会社さんは目処をつけていたとはいえ、再度印刷会社を検討し、印刷に必要な時間を計算すると、10日ほどで作品を募集し、それぞれのカードのデザインを完成させ、入稿しないといけないというハードスケジュール。
一発目はもっとじっくり慎重に行くべきなのでしょうが、やりたくなってしまったので仕方ないです^^;
いよいよカードの形に
ということで、思い立ったが吉日、すぐさまXで参加してくださるクリエイターを募集。
同時にすぐにレギュレーションとテンプレートを作り、参加してもらうための最低限のインフラを準備。
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こんな感じで「みんなで作るトレカ『クリプトメモリーズ』」(通称クリメモ)がスタートします。
今回はここまでにして、次回はNコレに向けて最初のカードを作る過程など、実際に印刷をお願いししている印刷会社さんをどう選んだのかなども共有したいと思います。
ぜひまた読んでくれると嬉しいです!
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いちぴー
キャラクタープロデューサー/イベントプロデューサー
X(旧twitter)
https://twitter.com/IchiP7777
みんなで作るトレカ「クリプトメモリーズ」
https://www.characters-folio.com/cryptomemories
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