あの夜、僕は源泉かけ流しになった
涙という名の源泉が、僕のココロの湯舟を温かく満たしてくれたお話。
手書きの手紙はやはりイイ
先日、創業390年祭り第39弾で手紙を書き、それをタイムカプセルに埋めて10年後の2030年に創業400周年を祝おうという企画があり、一般の方から手紙を募りました。
お手紙を書いていただいたお客様には、先着39名様に10年後に使える宿泊券をプレゼントし、2030年にお泊りに来ていただけるという内容です。
TwitterやらinstagramやらのSNS全盛の時代にあえて「手書きの手紙」での郵送を条件にして募集。
Twitterならフォロー&リツイートで1秒で応募できたりする中で、こんな面倒なプロセスを乗り越えて応募をしてくださる方たちというのは、非常に熱量が高い方々です。ありがたやありがたや。
あるお客様からのお手紙が沁みる内容で、非常にサービス業で働くことのやりがいを感じさせてくれるものでした。
お客様の思い出の1ページに一の湯がいることの喜び
詳細までは書けませんので、お手紙の内容を簡単に下記に纏めてみました。
2020年はコロナで信じられない年だったこと、それでも緊急事態宣言後に毎月のように一の湯に泊まりに来ていたこと、10年後も成長した子供達と電車やバスに乗って旅して美味しい食事と温泉を楽しみたいこと。そして10年後には明るい未来が待っていると信じて、2020年を笑って思い出したい。
とつづられていました。
経験したことない混乱の中での大切なご家族との奮闘の日々、そんな中での一の湯でのささやかな息抜きでホッとしている様子をイメージできました。そして、不安もある中で、未来への期待も抱きながら、思い出の風景の一部に確かに一の湯が存在してることに感銘を受けました。
あぁ、こういうことなんだな、仕事のやりがいとか、自分の仕事が誰かの何かにつながっているんだなって実感できる瞬間って。
来ていただいたお客様の人生の1ページの片隅に顔を出し、身近な人との日常の大切さに気づいたり、明日も頑張ろうと思える後押しができること。一の湯が目指すべきことは1人でも多くのお客様にそのように思ってもらうことなんだと。
そんなことを思っていると、僕の目からは純度100%の源泉が湧き出ておりました。僕の心の湯舟は心地の良い温かさのお湯で満たされました。いやあ、ありがてぇなぁ。ありがてえ。元気をもらいました。
実は僕も家族で10年後の自分たちへ手紙を書きました。そこで次回はなぜ僕が一の湯に入社したのかを書きたいと思います。今回の手紙がその理由を思い出させてくれましたので、ちょっと改めて書いてみようかと。
それではまた!
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