くちくまの熱中小学校授業2022.01.15 1限目 教科:保健 NPO法人ホームホスピス宮崎 理事長 市原 美穂先生の授業【「いのちのバトン」を渡して】追加質問のお返事が来ましたよー!
質問ではないのですが、授業の後、私が働いている訪問看護ステーションの責任者にホームホスピスっていうのがあると話したところ、非常に強い関心を持ってくれましたので、実現あるかもしれません!
そのときは宮崎までお伺いできたらと思います。
今現在は、かあさんの家への外部の訪問者をお断りしておりますが、コロナが収まったら、是非おいでください。
先生の授業の主旨とはずれているとは思うのですが・・
介護関連の職歴も資格もない者が、ホームホスピスの学校の一般コースで研修を受けた場合、仕事として、現場で活躍できるのでしょうか?
また、介護関連の職歴がない場合、現場を理解するためにも資格をとることからはじめたほうがよいのでしょうか?
ほぼ多くのホームホスピスが、介護が必要な方々をケアしておりますので、介護保険を利用します。その場合は、訪問介護事業を立ち上げる必要があります。従事するには、介護へルーパーの資格があ要ります。
ただ、介護保険以外のサービスでは、資格は要りません。例えば、食事つくりやお話し相手、見守りなどはがそうです。また、ホームホスピスの学校で、資格を取ることはできません。ホームホスピスとは何ぞや…という理念や哲学の講義と地域包括ケアについて学ぶことが主です。
一般の方々も参加はOKです。ちなみに、私は何の資格もありません。資格のある方々に現場はお願いして、どちらかというと、私は方針を決めたり、ご家族の相談を受けたりなど、運営をしています。
家にも83歳の姑介護2が居るので、興味深いテーマでした。
看取りをどうするか、なるべく理想としては家で看取りたいと思っています。本人の意志をなるべく添える様にはしたいのですが、どの様にすれば良いのか?
なるべく家で看取りたいが、本人の意思に添えるようにするには、どうすれば‥というご質問ですね。本人の意思は、元気なうちにどうしたいのかを聞いておくと良いと思います。でも、本人の希望は変わりますし、意思確認できなくなる時もあるかと思います。言葉で希望を言えなくなっても、嫌なことは表情でわかります。言葉に出せなくても、どうしたいのかを目や手を握って意思表示を確かめることはできます。介護が大きな負担になって、ご家族の生活も支障が出るような状況は、決して長続きしませんから、その場合は、公的な支援を利用しましょう。
最期の看取りの時には、家に連れて帰るという選択ができます。なぜなら、最期の3週間くらいになると、ほぼ寝ている時間が多くなり、食事もとれなくなってきますので、入浴介助を訪問介護や看護にお願いすることで、ご家族の介護負担は少なくなります。
市原先生の授業後の質疑でもありましたが、「必要だからやりましょう!」と呼びかけても、こんな返事をもらいます。→「素敵なコトだけど、自分はやりたくない…」とスーっと周りが逃げて協力者が集まらない…と
質問者さんは「勇気をもらったから、頑張ります!」て言って帰られたんですけど、もっと
● 仲間を集める力
●苦労の分散化
をどうやってアプローチしたらエエのかな?とモンモンと考えていました。
昼夜逆転した、認知症のお年寄りに寄り添うスタッフの映像を見て「こんな働き方をやりたい!」と思える人材がいるのでしょうか?
また、若者が子育て家庭にホームステイをする「家族留学」を提供する団体があるんですが、介護家庭にホームステイする企画もあればいいのになとおもいました。
たくさんのご質問有難うございます。まず、仲間を集めること…ですが、私たちは最初に始めたことは、在宅ホスピスの勉強会でした。そこには、興味のあ医者、看護師、薬剤師など、関係のある方々が集いました。そこから、ホームホスピス宮崎の組織ができました。今も理事です。核になる人の集まりをどう作るかですよね。そういう意味では、熱中小学校は、地域の中のエッセンスが集っている場ですよね。
「必要だから、そこにニーズがあるから・・・」はそうなのですが、そういう旗を掲げてこの指とまれという人は必要です。それは、きっと挑戦であり覚悟がいります。また、介護家族にホームステーするという企画、とても良いと思います。宮崎大学医学部総合医学診療講座では、医学生の実習に介護家庭に放り込んで体験するというプログラムが始まっています。いずれ医師になる人たちが、そういった介護の暮らしを見ることは、のちの診療に影響を及ぼすこと間違いありません。
患者さんサイドに発てるお医者さん、生活のわかるお医者さん、多職種とつながれるお医者さん、勿論技の優れたお医者さんであることは必須なのですが、今こんな試みも始まっています。地域のニーズは、どこにあるのかを探ることから始められたらいかがでしょうか。
授業中にも質問させていただきましたが、もう一質問よろしいですか?
改めまして、『ホームホスピス』様がさまざまな団体と連携されていかれることで、ソーシャルキャピタルが醸成されていくこと、信頼やネットワークを通じて相互の結びつき、地域ネットワークが非常に高まることの理解もできました。ただ、昨今の『空洞化してきている地域力』と言われる、地域の繋がりの薄さを、カバーしていくには、個々の自主グループや、市民活動の活性化も必要なことなのかな、と考えています。
そこで、さまざまな団体様と、地域展開されていく中で、市原先生のご経験から、自主グループ等を活性化していくことや、お互いの結びつきを醸成していく為のポイント、また、その時に大切にされていらっしゃることなどありましたら、ぜひお教えくださいませ!
とても根源的なご質問ですね。地域をどう活性化していくのか、日本全国の課題だと思います。私に的確な答えは持ち合わせておりませんが、私たちも最初はボランティア活動から始まりました。その際には、楽しくあること、いろいろな個性があってもそれぞれを尊重すること、皆で課題を共有することに気を配ってきたように思います。
今、事業も多くなって職員も70名を超えることになりましたが、それでも、この基本は変わりません。日々、様々なことがあります。コロナ禍の中での現場ですので、感染対策の周知や、行政とのやり取り、医療機関との打ち合わせなど、それぞれの管理者が判断してやっていることをまず認めて後ろからバックアップできるようにしています。そういう意味では、私は何もできない、何もしていない、皆が良くやってくれているのです。このスタンスも、はじめから変っていないのかもしれません。
市原先生!ありがとうございましたー!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?