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モバイルファンをめぐるよしなしごと
MUJIのモバイルファンを買った。
グロービスのあすか会議の後で京都北部を散策するときの暑さ対策だ。
もちろん数年前から愛用するモンベルのサンブロックアンブレラも持っていくけど、さらにモバイルファンがあれば鬼に金棒(って言い回しを耳にすることもなくなった)だと思ったから。
このモバイルファン、以前に無印良品の店舗で試したら、見た目で想像した以上の風がきて驚いた。
風量設定は4段階。
「弱」と「中」は、「まあこんなもんか」くらいの風だけど、「強」にすると、思いのほか強い風が吹いて、たしかに涼しい。
で、さらにその上に「ターボ」という風量モードがある。「ターボ」になると、そりゃもうたいそうな風になる。顔にバシバシ「当たる」感じ。
とはいえ、最強レベルのモードにすると、音もなかなかのものになる。だから、「たしかに涼しい。が、このモードはどういうときに使えばいいのだ?」と思っていた。
先日、その疑問が解けた。
ちらし寿司のごはんと寿司酢・具材を混ぜるときにターボ・モードの風を当てると、すごい勢いで水分を飛ばして冷ますことができる。うちわであおぐのと違って、ぜんぜん手も疲れない。
とはいえ、すぐにモバイルファンを手に取ったわけじゃない。
ちらし寿司をあおがないといけないという段になり、まずはうちわを探した。しかしちょっと前に部屋が模様替えしたからいつもの場所にうちわがない。「うちわはどこに置いたんだっけ?」と考えて、「そうだ モバイルファン、使おう。」ということになった。
アタマの中では「ちらし寿司 → うちわ」の流れが強く結びついていて、うちわがすぐさま見つかっていたら、モバイルファンを使おうというアイデアは生まれてこなかったことになる。
「組織変革の航海術」という本の中では、「ああやってこうやったら、組織変革に向けた意識の変化を実現できる」みたいなことを書いたけど、慣れ親しんだ考えを変えるというのはなかなかできないものなんだな、と思った。
と、まあ、そういうわけで、このモバイルファンのターボ・モード、自分の中ではすっかり「ちらし寿司」モードとして意識されるようになった。