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経営学科

わざわざ苦労してお金をかけて大学の経営学科に入学し、経営学を学ぶ意義はなんだろう。
経営学科に入って2年と少しが経過した。
世の中の人や同学科の友人の中には、経営学科に入ることは意味がないと主張する人もいる。
本を読めば学べるから、あるいは経営学は身をもって学ぶものだからだそうだ。
意味がないってなんだろう。

そもそも経営学科にいる人で本気で経営者になりたいと思っている人はどれくらいいるだろう。
大学にて過去に経営者の方々のお話を伺った際、確かに経営学科出身者は多くなかったと記憶しているが、各人が学んだ分野においての問題を解決するために起業した人が多いように感じた。

経営学と経営の能力は直結しないのだろう。そういう意味では、経営で成功して億万長者になりたい人は経営学科には向かないかもしれない。

私が経営学科を志した動機は「日本の経済の停滞の原因は企業にあり、企業経営について深く知り、考える必要があると思ったから」である。
確かに、本を読めば解決できそうだ。

しかしながら大学の授業において「本を読むこと」は前提であり、大学の授業を受けることと本を読むことは互換性を持たないと考える。
言い換えれば、大学の授業を受けることは本を読むことを包含している。

他の学生の意見やそれに対する教授のフィードバック、教授への質問、関連する学問の授業、などといったものは1人で本を読んでいるだけでは経験のしようがない。
(もちろん、授業に出ないタイプの学生であれば1人で本を読むことが最もコスパが良いのであると思うが、ここでは大学という機関をフル活用することを前提としている。)

また、「経営学」といっても経営学という名の授業もあるし、経営〇〇論、〇〇経営論…などあらゆる方面に関連した経営学の授業が存在する。
少なくとも私の通う大学はそうである。
多岐にわたる経営学に関する最新の良書を見つけて1人で深く理解することと、授業を受けてさらに他者や教授との意見交換をして理解を深めることでは、私は後者の方がむしろコスパが良いように思える。

経営学科に入ったとしても、(私の大学の場合)開講されているゼミは経営学にとどまらないし、他学部の授業を受けていて経営学と関連づけられることも沢山ある。

結局大学生活というのは各人が何をするかにかかっていると思うので、自身の力で意味のある4年間なるよう引き続き努めていきたい。

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