~第231回~「七五三と神社」
この季節になると、境内が七五三を晴れ着姿で祝うご家族の笑顔であふれます。
七五三は、古くからの風習である三才の「髪置」、五才の「袴着」、七才の「帯解」に由来します。
「髪置」は三歳の男女児がこの日から髪を伸ばし始める儀式、「袴着」は五歳の男児が初めて袴を着ける儀式、「帯解」は七歳の女児が着物の付け紐を取り去り帯に替える儀式です。
平安時代の宮中のしきたりを公家や武家も取り入れ、浸透していきました。
これらの儀式が「七五三」として現在のように一般の人もお祝いをするようになったのは江戸時代から。
武家や江戸の裕福な商人の間で、子どもの成長を祝うために親子で氏神へ参詣するという、今日の「七五三」スタイルが定着しました。
七五三ではお馴染みの「千歳飴」も江戸時代の元禄・宝永の頃、浅草の飴売り七兵衛が売り出し流行した「千年飴」から始まったとか。
七五三が旧暦の11月15日に定着したのも江戸時代に入ってからと言われております。
明治時代に入ってから、東京の都市部で暮らす人々の間でも七五三が行われるようになり、子どもに晴着を着せ、千歳飴を買うという今日の風習に変容しました。
そして関西地方の都市部でも行われるようになったのは1935年(昭和10年)頃以降で、全国的な行事として定着したのは第二次世界大戦後と言われております。
神道を通し、子どもの成長を祈る心が全国に広がったのです。
子供が無事に育ったことを、皆で祝い、日々見守って下さる氏神様やご先祖様にお参りし、健やかなる成長をお祈りしましょう。
氷川神社では七五三の御祈祷は年間を通じて受付しております。
当日来社の上、申込用紙に記入しお申し込み下さい。
また、初めての七五三を迎えるご家族様は慣れないご準備もあるかと存じます。
神社ではご参考までに持ち物リスト、お帰りの前の忘れ物チェックリストを以下のようにお作りしております。
参考にしていただければ幸いです。
◇チェックリスト https://www.musashiichinomiya-hikawa.or.jp/2023_753/files/753checksheet.pdf
〔 Word : Keiko Yamasaki Photo : Hiroyuki Kudoh 〕
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