ギターを絵筆のように、ボールのように
私はギターを教えるにあたって、楽器を絵筆やボールのように「結果が上手であろうとなかろうと」自由に扱えるようになっていただけたら、と考えています。
ギターは弾き語りやバンド演奏、独奏と様々な形態で楽しめる楽器です。
ギターを使って演奏される音楽ジャンルも様々です。
また、吹奏楽器や弦楽器の延長線上にあるピアノ系の鍵盤楽器と違い、楽器を理解してしっかりした基礎能力をつけることで「より簡単な弾き方」を考え出すことができる楽器でもあります。
鉛筆やボールを扱うように自由に楽器を使って、自分の表現したいものを表せたら楽しいと思いませんか?
想像してみましょう。あなたが小学4年生だとして、自習の時間に「何を描いてもいい」と画用紙とクレヨンを渡されたら、各々が好きなように絵なり文字なり描くでしょう。上手下手は気にしないと思います。
「ボールで遊んでいて」と言われれば、同じように好きにするでしょう。
しかし、楽器だとどこか違ってきませんか?
何か曲を弾かなければいけない気がしたり、上手に演奏しなくてはいけないような気がしませんか?
この「上手に演奏しなくてはいけないような気がする」のは主に学校教育による影響が大きいのでこれについては別の機会に意見を述べたいと思います。
楽器を渡されると絵筆やボールよりも気構えてしまうのは、まず、道具として複雑で多少なりとも構造の理解が必要だからです。物事に取り組むときにそれが一体どういう物であるのかを知ることは必要です。
ただやみくもに練習してもなかなか上達しません。
私達のレッスンでは教則本や動画などではあまりふれられることのない筋肉や神経の形成、効率的な使い方などにも触れつつ、わかりやすく理論的に丁寧に教えています。
演奏に必要な筋力をつけ、手の故障を防ぐためのデイリートレーニングや身体に無理のない演奏姿勢をいったことからはじめます。
最初のうちは単調で味気ないレッスンかもしれませんが、後々までギターや音楽とよい関係を続けられるための基礎をしっかりと教えていきます。
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