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飲食店非常識スタッフ四天王
オープン当初、「スタッフがほしい」と言い続けていると、スタッフ希望者が次々に出てきた。何人かアルバイトとして採用し、よいと感じたら正社員雇用をしようと思っていた。
飲食経験者ならわかってくれるとだろうが、当店はスタッフ目線で「楽しそうな」作りをしている。ワンオペでまわせるギリギリの席数に、好きな人に好きな料理を出せる形。しかしその形だからこそ問題が起きるのか? スタッフはありとあらゆる非常識行動を起こしていった。
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チクワサラダ
最初に採用したアルバイトの厨房スタッフは、60代の男性だった。飲食経験はないが、定年退職後は自分の店を持ちたいと考えていたらしかった。
当店ではグランドメニューとは別に、「本日のおすすめ」がある、季節の食材を使ったり、来店客にあわせたりと、毎日更新し続けている。
件の男性スタッフにも、経費と価格の説明の上、「この範囲内であれば好きなものを作っていいですよ。メニューに出す前に必ず味見をさせてくださいね」と伝えた。
最初に彼が作ったものは、熊本名物の「チクワサラダ」だった。ポテトサラダをチクワに詰めて揚げるものだという。そこまではまだいい。彼は、スーパーで買ってきたらしい総菜のポテトサラダをいきなりチクワに素手で詰め始めた。素手? 総菜? と、つっこみどころが多すぎる。
話が逸れるが、筆者は「化学物質過敏症」である。添加物を食べるとアナフラキシーショックを起こすため、常に発作用の薬を持ち歩いている。添加物といっても、かなりの数がある。原因物質の特定が難しく、いつ倒れるかわからない状態だ。スーパーの総菜などおそろしくて食べられない。
もちろん男性スタッフには、その旨を説明していた。その上で、初手で総菜を食べさせようとしてきたことに本当に驚いた。「以前も説明しました通り、アレルギーがあって総菜は食べられないんです……」と言うと、「悪いものは一切入ってないから、大丈夫」と言われた。
筆者自身、何が悪いのかわからない。それなのに、なぜこの男性は私の体のことを把握しているつもりなのか。アナフィラキシーは死に至る症状である。殺す気なのか?と、本気で思った。
ほかにも色々と突っ込みどころが多い人ではあったが、ここでセンスの乖離を強く感じ、今回はご縁がなかったようですとお伝えした。本人には伝えなかったが、コミュニケーションの際、常にマウントを取り続けるため、「あの人がいるなら来たくない」といったお客さんの声も大きかった。
キックバック
ワインが好きだというスタッフがいた。前述の男性と同じく飲食経験はないが、料理と酒が好きだという。やる気がある点を評価していたため、ワインメニューの制作に協力した。筆者はワインに詳しくなかったので、彼が紹介してくれた卸先から15万円分のワインを仕入れ、メニューに加えた。
ここまではまだよかった。
数日後、「紹介したワインのキックバックが欲しい」と言われた。筆者が金を出した箱で、筆者が仕入れたワイン、そして筆者のお客さんが来る店である。本当によく意味が分からなかったが、「ここまで認識の差があると一緒にやっていくのは難しいだろうな」ということで、ご縁がなかったことと判断した。
余談だが、こちらの仕入れ先のワインバーのスタッフが「話を聞かせてください」というので話をしたら「社員に40万だせるならスタッフを紹介するのでコンサル料として自分に20万くれないか」と言われた。だが、以前に同人物から「開業したいが金がない」という話を聞いていたため、コンサルをやりたいのならまず稼いでからでは?と、思いお断りした。大変失礼ではあるが、変な人は変な人とつるむんだな、と感じた。
言いたいこととしては、「自分で稼げるようになってから金の話を持ってきてくれ」である。
ニュースキンの勧誘
見出しから香ばしい匂いしかしないが、そのままである。前回のニュースでも配信した通り、当店は勧誘行為を禁止している。下記の文言を店内にいくつも掲示しているのは、トラブル防止のためだ。
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該当スタッフに関しては、過去一お気に入りだったため、勧誘行為に気づいた際、非常に悲しかった。最初からマルチの勧誘行為のために入店したことがわかってしまった。器量がよく、話もうまい女性であった。
大切にしていこうと思っていた矢先に、常連客にニュースキンの資料を渡している瞬間を目撃した。「〇〇さんと今一緒に仕事しているんだよね」と話していたので、何かしら関係性はあると感じていたが、ニュースキンだったとは。
翌日、常連のお客さんに「あの子(該当スタッフ)から教えてもらったのはニュースキンですか?」と確認をとったところ、1分で「そうだよ~!」と返信がきた。筆者は5秒後に「重大なルール違反があったため、今後店内には立ち入り禁止」の旨連絡をした。
とても悲しかった。
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セクハラクソ男
最も悪質かつ許せなかったのは、15年飲食をやっているという男性だった。これまでのスタッフとは違って経験者である。
今となってみれば、飲食がやりたいのに、現在飲食業界から干されている点など不審な部分は多々あった。だが、筆者は素人ゆえに何もわからず妄信してしまった。
経験者であるこの男性を頼りにしていた。仕入れ先を教えてくれると言われれば、とても嬉しかったし、この人にお願いすればきっとうまくいくだろうな、などの安易な思いもあった。
ある日、仕事終わりに近所の焼肉屋で食事をしていたときのことだった。
どういう話の流れだったか記憶にないが、その男性スタッフが急に筆者の足をつかみ、腕を性器に見立て、「僕、細い人じゃないと難しいんだよね」と、言いながら上下に動かした。
「僕が細いから、細い人じゃないと勃起しない」と、言いながら動かす腕はこの世の絵面で一番気持ちが悪かった。
筆者は力関係が圧倒的に上であるはずのオーナーである。女性であるというだけでここまで酷い仕打ちを受けた。こいつに関しては今でも訴えようか迷っている。
おわりに
さて、今回もテキストに起こしてみると欲にまみれた人間の生き様とはやはり気持ちの悪いものである。
2回も続けて気持ちの悪いものを配信し、大変申し訳がなかった。次回はもう少し有益な情報をお伝え出来るよう、尽力したいと思っている。
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