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月経ディスクのはなし

この話題をnoteに書くかどうかは、ずいぶん迷ったけど、とにかく伝えたい!知ってほしい!と思うので、やっぱり書いてみることにした。

生理の話ってなんとなくタブー感があったり、人によっては不快に感じたりするのかなと思うので、突然の話題にびっくりしたらごめんなさい。

先に結論を言うと、月経ディスク、最高に良い。快適。みんなにおすすめしたい。(ただ、本当に人それぞれだと思うので、あくまでも一個人の経験談として…)

だけど、自分自身が使い始める前に、なかなかリアルな使用感が知れる記事がなく不安だった。製品の公式サイトにはもちろん前向きな情報しか載っていない。身近に使っている人も知らない。合わなければ無理せずすぐやめよう、半信半疑で使ってみることにした。

きっかけは、1年間の海外渡航

1年間海外渡航するにあたって、生理用品の調達は、密かな心配事の一つだった。ざっと調べてみると、海外製の生理用品は品質が悪いという情報も多かった。スーツケースには紙ナプキンをできるだけ詰め、日本から旅行で会いに来てくれた友達に追加で持ってきてもらったりして、結局、半年以上は持ち込んだもので乗り切った。(今思えば、もっと早く月経ディスクを使い始めていれば、スーツケースの貴重なスペースを、あんなに使わなくてもよかった…)

その後、少なくともフィンランドでは、信頼できるクオリティのナプキンが手に入ることはわかったけど、いい機会だと思って試してみたのが「月経ディスク」。実は、日本にいるときに購入したものの、使う勇気がなくて眠らせたままになっていた。

そもそも「月経ディスク」とは?

「月経カップ」は聞いたことがあっても「月経ディスク」については、知らない人も多いと思う。月経カップが膣口の入り口に装着するのに対して、月経ディスクはそのさらに奥の子宮口の近くまで入れ、浅いお椀型のディスクが経血を受け止めてくれるというものだ。(検索するとわかりやすい図解が見つかります。)

いくつかのブランドが発売していて、使い捨てのものと、繰り返し使えるものがある。わたしはフルムーンガールという台湾発のブランドの「フルムーンディスク」を選んだ。商品ページの解説が丁寧で、ネーミングやサイトのデザインもかわいかったから。結局、アイテムとしてのかわいさ、だいじ。

少し値が張るように感じるかもしれないが、繰り返し10年間使えることと、この快適さが手に入ることを考えれば、全然高くない。(仮に10年使ったら、1年あたり693円、1か月あたり57.75円…!ただし、2〜5年での交換が推奨されている)

本番前にいざ練習!

今はこうして、みんなにおすすめしたいと言っているけれど、買ってからしばらく眠らせていたくらい、最初は使うのが怖かった。月経カップも、タンポンすら使ったことがなくて、体内に異物を入れるなんてとんでもない…!と思っていた。

生理になる前に、説明書をよく読んで挿入する練習。取り出せなくなったらどうしようという不安があって、なかなかディスクから手を離せず…奥の方の正しい装着位置を掴むまで、何度かお風呂でチャレンジした。生理期間中だと当然血まみれになるので、絶対に本番前に練習した方がいい。

ちなみに、「えっ、こんな奥まで入れるの…」という心配があるだけで、挿入時の痛みや気持ち悪さは全くない。正しい位置は無感覚の場所なので、装着してしまえば、本当に何も感じない。逆に言えば、怖がって奥まで入れないと、違和感が残るので、思い切ってしまって大丈夫。

生理中のあらゆる心配事がなくなる

実際に使ってみて、その快適さに感動している。正しく装着すれば、経血漏れすることもなく、フルムーンディスクは最長12時間装着できるので、1日数回の挿入・取り外しのタイミング以外は、実感としていわば生理がない状態で過ごせる。紙ナプキンのように、ゴミが出ないのも嬉しい。

お手洗いはもちろん、運動も温泉やプールにだって入ることもできる。セックスもOK。詳しくは、フルムーンディスクの商品ページで丁寧に解説されているので、ぜひチェックしてみていただきたい。使用前は半信半疑で読んでいたけど、とても誠実な内容だと思う。疑ってごめんなさい。

お手入れについては、使用期間前後の煮沸消毒と、使用期間中の石鹸での洗浄をしっかりと行うだけ。衛生面は常に気になるので、気をつけている。

ただ、個人的には挿入・取り外しは自宅やプライベートな場所でないとしづらいと思う。使い始めて数か月経つけれど、すんなりできる時もあれば、時間がかかる時もある。これはきっと個人差があるはず。

わたしはなんとなく気分的に入れたくないなという時や、うまく装着できているか心配なときもあるので、紙ナプキンも併用している。

ピンチ!ディスクが取り出せない?!

一度、朝起きて取り外そうとしたときに、全然取れなくてパニックに陥ったことがある。引き出し用のリムに指はかかるものの、引っ張っても全然取れなかった。原因はよくわからないけれど、感覚的に吸盤のような感じで、吸着してしまっていたのではないかと思う。

絶対に取り出せるから、とにかくリラックスしてという記事を信じて、トライしたところ、取り出すことができた。このときにいろいろ調べたけれど、取り出せなくなることはなく、万が一自分で解決できないときは産婦人科へということだった。すごく焦るけど、身体の仕組みとして、取り出せなくなることはまずない、ということを忘れないでおきたい。

さいごに

最適な選択は人それぞれだから、万人にフィットするものではないかもしれない。でも、一経験談として、誰かのお役に立てればと思い、書いてみた。

すでに使っている人がそれなりの数いたとしても、なかなか積極的に発信される話題でないのもよくわかる。これだけ情報が溢れている中で、ヒットする記事が少ないのも、普及していないというだけでなく、話題にされづらいトピックということも理由の一つだと思う。

ただ、自分自身は「もっと早く知りたかった!」というのがホンネ。だから、月経ディスクを気になっている人や、知らなかった人に、推していきたい!そんな素直な気持ちで、ちょっとドキドキしながら公開します。

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Eriko Sugita
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