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ぬるっとフリーランスになって、はじめての確定申告を海外で

カクテイシンコク、カクテイシンコク。

毎年この時期になると、フリーランスや個人事業主の友人知人が、大変そうにしているのをよく聞く。SNSではそれを終えて、解放されたー!みたいな投稿をよく見る。

会社員だったわたしには正直、他人事だった。

1年前に会社を辞め、フィンランドに来て、いつの間にか、フリーランサーになっていた。白状するとなりたくてなったというよりは、もともと考えていた現地でのアルバイト就職がうまくいかず、結果的に経験のあるライティング業と、翻訳業でのフリーランスという働き方になった。

独立とかそういう意識は全くなく、ぬるっとこの働き方になったので、やるべき手続きも行き当たりばったり。フィンランドで働くのに必要なTAXカードを作って、会社を持っていなくても報酬を受け取れるようにするための現地のサービスに登録して、なんとか手探りでここまでやってきた。

そして、今、最大の難関に直面している。確定申告(tax return)の手続きだ。

日本でもやったことがないのに、あの大変そうなやつを海外でやるなんて、ゾッとする。英語でも対応してもらえるのがせめてもの救い。ここ数日、フィンランドの税務署のサイトとにらめっこして、翻訳ツールとChat GPTを駆使しながら、少しずつフォームの穴を埋めている。

フィンランドではこうした公的手続きは基本的に全て、オンラインでできるが、わたしの場合、短期的な住民なので、オンラインでできることの権限がかなり限られているのも厄介な理由の一つだ。

とりあえず、できるところまで自力でがんばって、早いところ税務署に駆け込もうと思う。

ただ、改めて所得計算をしてみて、少ない収入だけど、それでもこの状況で自分の力で稼いだお金があるんだと思うと、お給料をいただくのとはまた違った喜びがある。

不思議なもので、会社で働いていた時は、わたしにはフリーランサーなんて無理だと思っていた。
会社を辞めた今は、組織に戻れる気がしなくなっている。

ぬるっと始めたことでも、この確定申告を終えた暁には、もう少しフリーランサーとしての自覚が出てくるだろうか。

まずは最低限、フィンランドと日本のどちらの法にも抵触しないよう、根気強く慎重にがんばろう。


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Eriko Sugita
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