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モリカズ・一日一微発見006

今日の夕方、東京国立近代美術館にいった。
熊谷守一の没後40年の展覧会を見に。
モリカズは、僕の大好きな画家だ。
前回の千葉市美術館での回顧展も見たし、要町の美術館も、彼の書いたエッセイもずっと愛読してきた。
何がこれほど魅力する力を持っているのかをいつも考える。
小さな微妙なことが、決定的に他に無い、甚だしい力となる。
モリカズが何度もトレッシングペーパーを使って、多作した理由は、そこにあるだろう。
沢山のノートを残した理由もそこにあるだろう。
観察のノートをつくること。
メモをとること。
自分だけの、道をつくるには、自分だけの微妙な厳密をつくる必要があります。
モリカズは、若冲のような形で、世界的な絵描きになるだろう。

熊谷守一の映画「モリのいる場所」の劇場版パンフレットに寄稿しました。こちらは、妻の後藤渚といっしょに作っているnote「後藤繁雄と渚のアール・ド・ヴィーヴル」に掲載させてもらいました。

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編集者・アートプロデューサー・京都造形芸術大学教授/後藤繁雄です。 アートや編集のこと、思考、アイデア、日々起きていることなどをその都度書いていきます。 ここでの文章はハウトゥにはならないと思いますが、知性や感性を刺激したい人に読んでもらったらいいかなと思います。 僕は、人は、大きな出会いがやってきて変わるというより、微妙なものに気がついてだんだん変わることのほうが「可能性」が高いと思う。「微発見」。 それには、訓練が必要で、この「一日一微発見」も、僕の訓練法のひとつです。

「一日一微発見」というのは、僕が師匠だと思っている文化人類学者、故・岩田慶治が日々やっていたこと。 僕はそこからヒントをもらって、もう15…

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