2020年代のアートについて思うこと/一日一微発見283
アートワールドはさまざまな「プレイヤー」で出来上がっているが、自分のことを考えたときに、どの肩書でも居心地の悪いヘンなものなのだなと思う。
僕はアートについての文章はたくさん書いているが、「批評家」という肩書きを使ったことはないし、「アートプロデュース」もするから「編集者」という肩書きにはおさまらない。
アカデミックな知見を発言したり教えたりはするが、どの学会にも入っていないから、「自由自在」とも言えるし、ある人たちからすれば「怪しい人」ということにもなるだろう。
しかし「アート思考」は、知識があったから、キャリアがあっかたら良く機能できるものではない。アートワールドを構成する最低知るべきコンテクストが無くばメタ思考も起動すまい。
「無知」ではダメ、「非知」に向かわなくてはならない。
若いアーティストの作品を見て回るということは、その日々の修行なのだと思っている。
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