クリストの「愛とアート」のメタ思考について/一日一微発見314
アンディ・ウォーホルが今生きていて、多くの子供たちが「将来なりたいものは?」と聞かれたときに、「YouTuber」と答えるているのを見たら「やった」と思うだろうな、と思う。
アンディ・ウォーホルは、そのうちに「誰もが15分間有名になれる」と言ったのだ。
SNSはそれを実現化した。
だからウォーホルが生きていたらニンマリしたろうし、当然、自らもYouTubeを手がけたに違いない(NFTアートも)。
アンディ・ウォーホルのすごいところは、アートをメタ思考できたことだ。
これはデュシャンから学んだことで、ジャスパー・ジョーンズもブルース・ナウマンも杉本博司もみな学んだ。
メタ思考がキモなのだ。
それは自らの存在やアート作品を客観化以上に、パラレルワールドのように見れるかにかかっている。
だからウォーホルは、デュシャンが女装して別の人格「ローズ・セラヴィ」というアバターに変換することに気がついたように、ハゲ頭に銀のカツラをつけサングラスし、ウォーホルというアバターをアートワールドに登場させることができたのだ。
しかし今回の『微発見』ではウォーホルについて考えようというのではない。
クリスト&ジャンヌ=クロードのことだ。
クリスト&ジャンヌ=クロードについてのテキストをウォーホルから書き出すなんて、超場違いに思うかもしれない。
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