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ピエール・ユイグの新作「Liminal」についてのラフ・スケッチ/一日一微発見453
人間は一日の1/3か1/4の時間は目を閉じて闇の中にいる。しかし、それは決して死んでいるわけではない。睡眠の間も体の代謝も、脳の働きも決して停止していない。人生全体の1/3か1/4という大きな部分がそのような時空に属している。
プンタ・デラ・ドガーナで行なわれているピエール・ユイグの大規模な個展「Liminal」は入ったとたん、まっくらだが違和感はなかった。ああ、これは、脳の中のような世界なんだな、と思ったからだ。
「何も見えない」「何もわからなかった」と言う人もいるが、僕は黒い砂が撒かれた会場をゆっくりと溶け込むように、浸ることにした。
ひょっとしたら、同時に開催されているヴェネツィア・ビエンナーレのどの作品よりも、このピエール・ユイグの展覧会が好きかもしれないな、とも直感した。
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