オンラインとリアルな出版の関係・一日一微発見007
最近よく考えてることを、書いておきたい。
オンラインとリアルな出版の関係です。
ブログやFacebookなどSNSの仕組みによって、人が編集する機会は増え続ける。
それをサポートするアプリや仕組みも、どんどん便利に進化していく。
たしかに、まだまだデザインなど精緻さには欠けて、アグリーな限界はあるけれど、あっと言う間に、動画編集者やカメラマン、デザイナーは失業してしまいかねない趨勢にある。
これは止められない。
アーティスト、デザイナー、編集者でオンラインに本気で取り組まない人は滅びるだろう。
一方でデジタル印刷機の進化で、セルフパブリッシングはますます盛んになる。
アマゾンだけでなく、オンライン流通業者も増えるだろう。
出版のリモデル。
僕はいろんな出版社の印刷物を依頼され編集してたが、自身の出版社アートビートパブリッシャーズ(abp)を10年以上運営し、100点近い写真系の出版をしてきた。
これを通じて、ギャラリーでマネージメントしているアーティストのプロモーションをしてきたのですが、これも進化させないとな、と日々痛感している。
なぜなら、大出版社にしたいわけではないからだ。
写真を2点あげておこう。
両方ともオランダの写真家ヴィヴィアン・サッセンのもの。
僕がもっているのは、オランダのイルマ・ブームがデザインしたもの。
これは他社のものだけど、親戚みたいなもん。
姿勢は同じ。世界同時多発。
もう1枚は、abpで出したもの。
今もっとも売れっ子デザイナーの田中義久くんのデザインを、刺繍アーティストの長野訓子さんにワイルドに刺繍してもらった布張りの逸品だ。
アムステルダムやパリのアートブックフェアで大好評だった。世界最大の写真アートフェアであるパリフォトでもヴィヴィアンのサイン会があり、持っていったものは完売。ロンドンのフォトグラファーズギャラリーは、クリスマスプレゼント用にたくさん買い付けていった。
こんなことは、一昔前には全く考えられない事態だろう。
僕はもっともっとこの事態は進んで行くと確信している。
本になるコンテンツを作れる能力。
文章。
写真。
絵。
そしてオンラインとオフラインを組む合わせたブランディング。
リモデル体制をつくること。
このことは、また書きたい。
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アート思考・後藤繁雄の一日一微発見
「一日一微発見」というのは、僕が師匠だと思っている文化人類学者、故・岩田慶治が日々やっていたこと。 僕はそこからヒントをもらって、もう15…
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