ノスタルジーにふけるのではなく、リモデルしつづけること/一日一微発見042
僕はカラオケはしないが、人が歌っているのは好きだ。
いつも思うのは、何を歌うかで、これ以上に「その人」を知るのに有効なことはない。「隠れていたその人」がでてしまうのだ。
うたう歌は、その人が過ごしてきた青春とリンクした時代が露骨にあらわれる。
僕の世代だと演歌ではなくて、小学校のころのGSサウンドになる。ビートルズやストーンズの頃。だからといって彼らが僕のアイドルというわけでもない。
でも、ビートルズ世代の気分はよくわかる。
僕は、大切なのは、ノスタルジーにひたったり、昔話にふけらないことだと思う。
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編集者・アートプロデューサー・京都造形芸術大学教授/後藤繁雄です。
アートや編集のこと、思考、アイデア、日々起きていることなどをその都度書いていきます。
ここでの文章はハウトゥにはならないと思いますが、知性や感性を刺激したい人に読んでもらったらいいかなと思います。
僕は、人は、大きな出会いがやってきて変わるというより、微妙なものに気がついてだんだん変わることのほうが「可能性」が高いと思う。「微発見」。
それには、訓練が必要で、この「一日一微発見」も、僕の訓練法のひとつです。
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「一日一微発見」というのは、僕が師匠だと思っている文化人類学者、故・岩田慶治が日々やっていたこと。 僕はそこからヒントをもらって、もう15…
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