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「現代写真のアナキズム」@NACCは何をしようというのか?/一日一微発見334
なんといっても、アートがラディカルなのは、資本主義の世界において「価値」「値段」や「目的」「意味」が明確でないものをつくり得るということだろう。
かつてなら「革命」という幻想があったが、ユートピア願望は、逆に帝国というディストピアをうむということが、いやというほど証明されてしまった今、「脱構築」(リゾーム)や「ラディカント」、分散系など、別のモデルが思想家たちにより議論されてきた。
「ウイルス」のようなハッキングも、有効なモデル創出へのイメージを与えてくれているのである。
「マーケティング」や「マーチャンダイジング」あるいは「コンテクスト」から逸脱したものをいかに世に押し出せるか。
それは「アート思考」のもっともスリリングな局面だと思う。
しかし、キュレーションのタイトルやテーマが、ラディカルなよそおいのキーワードに包まれていても、実に予定調和的なものも多い。
いかに破綻や断裂が作れるか。実は「この世界」に対峙する時の腕のみせどころに違いない。
白と言われれば、黒でもなくてミドリを出し、美しいと言われれば甘い毒もまぜる。
それが僕らが生きている「この世界」でできる最高にクリエイション、遊びで自由なのだ。
けれど何にしても「この世界」では、反体制的なことをするにも金がいる。
理由がいる。
効果が求められる。
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