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アナザーエナジー展が教えてくれるもの/一日一微発見227

午後の打ち合わせが終わったので、妻の渚といっしょに森美術館で開催中のアナザーエナジー展を観に行った。

あらかじめ詳しくスタディして行かなかったから、展覧会の意図やアーティストたちも初めて見る作家も多かった。
しかし、それがかえって新鮮な体験や感情を引き起こしてくれた。

コロナだし、梅雨のうっとうしい日にもかかわらず、土曜日の午後、美術館は多くの人が集っていて、それになぜか、声を出して話している人がいてもあまり注意もせず、リラックスした空気の中で、皆、作品を体験していた。

出品作家の人選はとてもよく練られていると思った。
有名な女性アーティストという基準ではなく、長いキャリアを持ち、それぞれが独立自立のスタンスで、いろんな時期があったにもかかわらず、今も「現役」で活動を続けている人たちが、一つの展覧会の中に集っていた。

コロナで誰一人として来日来場できないこともあってか、それぞれのアーティストにインタビューした動画が流されているのがとてもよくて、全部は見れなかったが、ずいぶん見入ってしまった。

「声」が展示されているので、展覧会が生きたものになっていたのである。

どうしても「コンテンポラリーアート」をあつかう美術館の昨今の雰囲気は
「エリート主義的」か、その真逆の「エンタメ的」かに、二分されがちだ。

「コンテクスト」や「集客」の課題が大きく課題としてのしかかっているからだ。

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