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目は旅をする・後藤繁雄による写真集セレクション

ヴィジュアルの旅は、大きな快楽を、与えてくれるし、時には長編小説以上に、人生についてのヒントを与えてくれます。 このマガジン「目は旅をする」は、長く写真家たちと仕事をして、写真…
後藤繁雄おすすめの写真集についての記事を月に2~3本ずつ投稿します。アーカイブも閲覧できるようにな…
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#シャーロットコットン

シャーロット・コットン 『The Photograph as Contemporary Art(現代写真論 増補改訂版)』/目は旅をする039(写真の未来形)

シャーロット・コットン 『The Photograph as Contemporary Art(現代写真論 増補改訂版)』 Thames & Hudson刊 今回は写真集ではなく、現代写真論の本を取り上げる。シャーロット・コットンの『現代写真論』(晶文社)をアップデートしたヴァージョンで、日本ではまだ増補改訂版は出版されていないものだ。 僕がシャーロット・コットンに初めて会い、インタビューしたのは、雑誌『エスクァイア日本版』でアメリカ写真特集号(「写真が語る、ニューヨーク

アリソン・M.ジンジャラス『ギイ・ブルダン』/目は旅をする014(ファッション)

アリソン・M.ジンジャラス『ギイ・ブルダン』 ファイドン刊 ギイ・ブルダンは1991年に故郷のパリで、ガンのために亡くなった。 まだ62歳だった。ライバルのヘルムート・ニュートンが21世紀まで生きて、80歳で駐車場での事故で昇天したことを思えば、なんと静かな死か。 ギイの写真を初めて見たのは、70年代のことで、彼がシャルル・ジョルダンの広告で一世風靡していたころだ。靴を履いたマネキンの切り取られた足だけが歩いていたり、倒れた裸の女の傍に靴が揃えられていたり、それらを一言