シャーロット・コットン 『The Photograph as Contemporary Art(現代写真論 増補改訂版)』/目は旅をする039(写真の未来形)
シャーロット・コットン
『The Photograph as Contemporary Art(現代写真論 増補改訂版)』
Thames & Hudson刊
今回は写真集ではなく、現代写真論の本を取り上げる。シャーロット・コットンの『現代写真論』(晶文社)をアップデートしたヴァージョンで、日本ではまだ増補改訂版は出版されていないものだ。
僕がシャーロット・コットンに初めて会い、インタビューしたのは、雑誌『エスクァイア日本版』でアメリカ写真特集号(「写真が語る、ニューヨークの最前線」)を企画・編集した時で2007年だった。
新世紀になってからの様々な局面におけるシフトが、勢いづいて来た時だった。
この号は僕自身にとっても「現代写真」に自分の人生をシフトさせるターニングポイントになった重要なものだ。僕はこの号を作っていなかったら、彼女の本『現代写真論 Photography as Contemporary Art』や『写真は魔術』の日本版の出版プロデュースをかって出なかったかもしれない。
いや、G/P galleryすらやったろうかとすら思う。
2007年は、G/Pが立ち上がる前年の冬だ。
恵比寿でギャラリー始めるなんて、全く想像していなかった。
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