人間の「劣化」問題・キューブリック展で思ったこと/一日一微発見028
先日、ロンドンのデザインミュージアムで、映画監督のスタンリー・キューブリックの大回顧展を見た。
デビュー作から未完成の「ナポレオン」などの実現できなかった構想まで、一本ずつの作品がどのように作られたか。
シナリオやメイキング映像だけでなく、それぞれの作品にまつわる小物や写真が展示空間にぎっしりつめこまれていた。
実に見事に整理され、量だけでなく、深さを体験できるすばらしいキュレーションだった。
作品とキューブリックの人生がひとつのものとして整理されていたのである。
「遺品」