【ブックレビュー】これから教壇に立つあなたに伝えたいこと
◎はじめに
私は、今年の春からとある自治体で小学校教員となります。そこで、この春休みを使って教員としての準備を行おうと思いました。
今回はその第一回目の学びの記録です。
◎おすすめする人
・教育実習生
・これから教師になる人
・新任(1〜3年目)の先生
◎感想
【第1章 教師になる前の自分】
第1章を読み、教師として、大事なことってなんなのか?という問いについて考えました。
主に、教育実習の経験を振り返りながら考えました。
そこで自分が思ったことは、”一貫性を持つ”ということでした。
例えば、ある時Aさんには時間内に給食が食べられなかったからもう残していいよ、といい、ある時はBさんにもうちょっと頑張って食べてみようよ、と話したとします。
Bさんからしたら、前Aさんは残してたのに、なんで自分は残したらダメなんだよ、となります。
教師の言動にブレがあると、子どもは教師に対しての信頼を失っていきます。そこから、学級崩壊は始まっていくものだと認識しています。
ぶれないためにも、目先の場面場面を見て判断するだけでなく、まず自分の教育観や、学級経営案をしっかり持ち、”ブレない軸”を持つことが大切だと感じました。
【第2章】心構え
・子どもの「大丈夫」を信用しない
→大丈夫か、大丈夫じゃないかは私(教師)が決める
※子どもは自分がわからないこと、できないことを他人に知られることを嫌がる。
→教室で「わからない」と言える環境を作る
→そのためには、教師がわざと間違えたり、わからないと言えた子に対し、肯定的な価値づけを行う。(わからないといえたことはすばらしい!)
・空中戦を避ける
※空中戦とは...授業中の言葉だけのやりとり
なぜダメか?
→言葉で伝えるだけだと全てを理解するのが難しいから。
じゃあどうする?
→黒板に書く/端末を使って可視化/掲示物を使う
・本気で遊んでいるふりをする
→7割くらいの力で遊ぶ
→本気で遊ぶと、周りが見えなくなる。周囲の安全などをみる余力を残して遊ぶ。
・叱る
子どもと話をするときに意識すること
・なぜダメなのか(理由)
・自分はどう思うのか(聞く、伝える)
・解決策、改善策
自分で考えられないところは教えてあげる、まずは3点を自分で考えさせる指導を行う
【第3章 授業作り】
・授業の作り方
→単元のまとまりで考える
単元の中で身につけさせたい力を明確にする。一回一回の授業の出来に目を向けすぎるのではなく、単元全体として目標を達成できたかどうかではかる
・授業モードを途切れさせない
問題を早く解いた人に読書をさせるということに反対
→学級のあるべき姿は、「自分と異なる人と同じ学級の仲間として学ぶ」ということ
スキマ時間の埋め方として、読書があるがそれで学級の差は埋まらない。教え合い、カバーし合うことが必要
・授業づくりで大切なこと
→「そうぞう」する力と振り返る力
指導書は一般的な児童の想定、目の前にいる子どもの実態を踏まえてそうぞうする。
【第4章 学級作り】
・任せる
近年、ファシリテーションや、コーチングというものが流行って、子ども主体がやたらと多いが、、
任せる≠指導の放棄
任せるべき分野は増やしていくべきだが、ベースは教師が敷いていて、その上で自由に任せるべき
【第5章 仕事術】
・保護者の話をすべて真に受けない
保護者の話は、情報の一つに過ぎない
→保護者が絶対正しいとは限らない。子供が保護者に見せる顔と学校で見せる顔はまた別かもしれない。あくまで材料の一つと考える。
◎書籍の紹介