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憧れのWebデザイナーとして転職したけど、1ヶ月未満で退職した話

こんにちは、一宮です。

約4年前の出来事ですが、未経験からWebデザイナーについて勉強し、その後転職を成功させられた経験があります。

しかし、1ヶ月も経過せず、たったの20日で退職しました。

早期退職したことに後悔はありませんが、たまに「もしあの時辞めずに続けていたらどうなっていたのかな?」と思うときもあります。

どうしてWebデザイナーを目指そうと思ったのか、なぜ20日で辞めてしまったのか、そんな体験をお話ししていきます。

Webデザイナーを目指した理由→フリーランスになりたかったから

アルバイトや正社員など、組織で働く行為は、つくづく自分には合いません。

周りのノリに合わせて、思ってもいない発言をするとこや、人の顔色を伺って仕事することにひどく疲れます。

上司や先輩が嫌な人なら、毎日ストレスを感じながらの仕事です。

仮に転職したとしても、嫌な人がいるかもしれないと考えると、転職するのも怖いです。

今の仕事で我慢するか、良い人がいるかもしれない会社に賭けて転職するか。

「良い人ばかりだとしても、顔色は伺って生きていくんだろうな〜」

この辛いことに一生耐えないといけないのかと考えると、毎日出勤することが憂鬱でした。

そんな時に、「フリーランス」として、個人で稼いで生きている人がいるということをYouTubeで知りました。

フリーランスになると、1人で仕事ができるようになるので、人間関係の悩みがなくなるということ。

さらに、場所や時間も自分の好きに働ける点に、「こんな生き方がしたい!」と思って、フリーランスになるという目標を立てました。

でも、これまでやってきた経験のなかで、独立して稼げるようなことはなく、何かスキルを身につけることがスタートだと考えました。

フリーランスのメリットである、好きな場所や時間に働ける仕事ってなんだろうと考えてみると、主に以下のような仕事があるとわかりました。

  • Webデザイナー

  • グラフィックデザイナー

  • プログラマー

  • ライター

  • 動画編集者

その中でも、昔から絵を描いたり、絵を見たりするのが好きで、かつパソコン1台あれば働ける仕事に憧れがあったので、Webデザイナーを目指すことにしました。

Webデザイナーに転職するまでにしたこと①→独学

デザインが好きなこと、パソコン1台でできる仕事であること、という理由からWebデザイナーを目指そうと決めました。

スキルとしては、学生時代にイラストレーターを少し触ったことがある程度で、ガッツリ学んだことはありません。

Webに関する経験は皆無であったので、まずはネットで未経験からWebデザイナーになってフリーランスになるロードマップを調べました。

すると、まずはイラストレーター・Photoshopの基礎操作を学び、次にHTML・CSSと呼ばれる言語を学習。

最後に集大成として、オリジナルサイトを作成し、ポートフォリオを作って営業するという流れでした。


イラストレーター・Photoshopに関しては、公式が出しているチュートリアルを進めて、ポスターや名刺、Webサイトのデザイン案を作成。

HTML・CSSは、プロゲートと呼ばれるオンライン学習サイト、書籍、有料のオンライン教材を活用して勉強することに。

このHTML・CSSというのが自分には難しく、何度も何度もお手本を見ながら制作しても、なかなかコツを掴めないでいました。

それでも、なんとか3つくらいサイトを作成できたので、「よし、これで営業できるぞ」と次に進める準備ができたのです。

しかし、簡単なサイトを作れましたが、本当にこの程度のスキルで現場に通用するのかな?という不安がありました。

試しに、クラウドワークスでWebサイトの制作案件に応募すると、なんと無事採用されました。

「え、全然大丈夫じゃん!」と思ったのも束の間、作業内容を指示され確認してみると、「何を言ってるのか全くわからない…」となったのです。

調べてみてもやり方が分からず、そもそも言われていることもよくわからず、「やっぱりこの程度じゃ現場で使い物にならない」と実感しました。

このまま同じようにサイトを作り続けても、フリーランスとして稼ぐ想像ができないと判断し、「これからどうしよっかな」という状況に。

そんなことを知り合いに相談してみると、「この辺にデザインスクールあるよ」と言われ、調べてみることに。

住んでいる場所が地方の田舎で、そんなスクールあるとは思いもしなかったので、調べてみることにしました。

Webデザイナーに転職するまでにしたこと②→スクール

スクールを調べてみると、スクールを卒業してから、フリーランスとして活躍している人もいるとのこと。

「無料相談やってます!」と宣伝していたので、「話だけでも聞いてみるか」と思い予約を取りました。

担当してくれた講師の人は、現在フリーランスで仕事をしている女性の方で、就職していた経験もあるとのこと。

正直に「独学からでもフリーランスになれますか?」と聞いてみたところ、「なれるはなれると思いますが、かなり時間はかかります。スクールに入学すれば指導や相談もできるので最短ルートです。」と、まあそう言うよなという返答でした。

それでも、次に何して良いか分からなかった自分は、すでに入学する気満々でした。

「人生を変えたい!」そんなすがるような気持ちで、後日入学することをメールで伝えました。

50万円という高い費用でしたが、卒業してから稼ぎ続ければ、全然元は取れるだろうと判断。

それから、半年のスクール期間が始まりました。


スクールの学習内容は、パソコンを使用したオンライン学習。

デザインやプログラミングについて、あらかじめ講師の人が説明している動画教材を見ながら、それと同じように制作するというもの。

インターネット環境とパソコンさえあれば、どこでもできる仕組みでした。

最初の2週間くらいは、通えるときはなるべくスクールに通って学習していました。

しかし、スクールに講師の人がいるのですが、基本的に質問しないと何も教えてくれず、デザインの講師しかいない日は、HTMLなどの質問をすると「プログラミングに詳しい講師がいる日に来てください」という感じ。

わからないことは、ほとんどネットで調べれば理解できたので、「わざわざスクールに通う意味あるかな?」と疑問を感じ、そこから卒業するまでの5ヶ月くらいは、自宅のパソコンで学習することにしました。

スクールに通わなくなったことで、他の生徒との交流が減り、結局誰とも仲良くなれず卒業しました。

スクールに通うメリットとして、他の生徒と情報共有ができる点が良いなと思っていたので、そこは少し後悔しています。

学習自体はスムーズに進み、卒業課題のオリジナルサイトの制作も完了。

あとは、今後の進路をどうするのか講師と相談することに。

学習をしていく中で、「まずは就職してからフリーランスを目指す方が早いんじゃないか?」と思うことが増えたので、一旦就職したいですと伝えました。

しかし、そこは地方の田舎。

提示された会社にデザイン会社は1つもなく、飲食やコールセンターなど何かしらの事業をしていて、その一部にデザイン部署があるというものでした。

選べる会社も5社しかなく、正直どの会社にも魅力を感じませんでした。

言い方は悪いですが、その中でも一番マシで、今後Webに力を入れていきたいと考えている会社に応募することにしました。

まずは説明会をやっているとのことで、参加してみることに。

人事の人と、未来の上司になる人が案内してくれて、2人とも優しい感じがあったので、「ここで働いてみたい」と思えました。

翌日、さっそくスクールの人に応募したい旨を伝えて、面接日を決めてもらいました。

一次面接では、説明会の2人が行ってくれて、終始和やかな雰囲気で終了。

後日、2次面接は管理職の人とマンツーマンで行いました。

その管理者の人は、感情に全く波のないような人で、笑顔は一切なく、淡々と質問をされました。

その冷酷な感じが怖かったですが、「まあ部署違うし関わることは少ないだろう」と割り切りました。

数日後、ラーメン屋で晩御飯を食べているときに電話があり、人事の人から「ぜひ採用したいです!」と伝えられ、無事に就職することが決まりました。

「これでフリーランスになれるかも!」と気持ちが高まったのを思い出します。

20日で退職した理由→やっぱり会社員は向いていない

無事Webデザイナーとして転職が成功し、入社初日。

会社の説明や決まり事、出退勤のやり方などを教わり、最後に部署周りに挨拶していくという流れで初日を終えました。

「いよいよ明日から本格的にスタートだ」と、ワクワクしたのを覚えています。

翌日、自分が使うデスクを案内されました。

その日から、LP(1Pで完結しているWebサイト)や、美容室のサイトのデザインなど、Webデザイナー業務に取り掛かりました。

仕事内容は、好きでも嫌いでもなく、将来のために頑張ろうと行っていたのですが、サラリーマン独特の雰囲気?が自分には合わないと感じることに。

例えば、定時でも上司が帰るまで帰りづらいこと、退勤する際は管理職の人にいちいちメールすること、毎日上司に業務内容を報告することなど。

これまで、このようにルールが細かく決まっている会社で働いたことがないので、非常に窮屈に感じました。

また、上司とも相性が合わず、質問すると呆れたため息をされること、挨拶しても無視する管理職がいるなど、徐々にこの会社から離れたいと思うように。

入社して2週間も経つと、そんな日々が嫌になって、毎日退職することばかり考えていました。

「独立して個人で稼ぐ」という目標を考える余裕がなく、辞めることに一点集中していました。

結果的に、たまたま前職の方から連絡をもらって、その会社に戻ることが決まって、Webデザイナーの会社は退職しました。

戻った経緯については、以下の記事で詳しく描いています。

一般的な、みんなができているサラリーマンの働き方が合わず、転職に成功したものの、20日で退職することになりました。

「情けない」という気持ちも強くありましたが、それ以上に合わない会社で時間を消費しなくて良かったと思う気持ちが大きいです。

当時の自分は、将来について考える余裕がなく、「今幸せになりたい」と思ったので、早期退職を選びました。

退職日当日の帰り道、空を見上げてると快晴でした。

久々に空を見たなと思い、これでこの会社から解放されると思ったら、スキップしながら帰りたい気分でした。

でも窓から会社の人が見ている可能性があったので、少ししょんぼりした背中を演出し、ニコニコの笑顔で駐車場まで向かいました。

おわりに

またWebデザイナーに戻りたいかと聞かれると、「戻りたくない」とハッキリと言えます。

でも、あのまま続けていたら目標としていたフリーランスになれてたのかな?

今みたいに将来に悩むことも減っていたのかな?

などと思うこともあります。

今も毎日将来が不安で、頭の中を悩みがぐるぐると回っています。

年齢は30代。たぶんほとんどの人は将来について悩む時期なんだと思います。

周りとあまり比べず、自分が満足できる生き方を目指したいものです。

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