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386/366 心が震える体験

こんばんは。
今日も書いていこうと思います。

心が震える体験。

今日、ブルーピリオドの実写版映画を見た。
最近、久しく映画を見ていなかったが、じっくり見ることができた。

個人的には好きだった。
漫画ほど時間を濃縮しているわけではなく、ところどころ重要なところだけにはなっていた気がするが、それでも一人一人の役者さんの表情や演技がとても素敵で、魅入ることができた。

自分が映画で印象に残ったのは、主人公と友人がケーキ屋で話すシーン。
主人公は何でもそつなくこなしてしまうからこそ、熱中することがなく、日々を上手く淡々と過ごしてきた。
そんな中、絵を書くことで自分を初めて表現できたと感じ、絵の世界にのめり込んでいく。
高校2年から藝大を目指す、そのために並々ならぬ挑戦をしていく。
ただ、心はもろく、本当に等身大の男の子で、他人と比較したり、相手の言葉に一喜一憂し、心を砕き修正していく。非常にリアルな感じだ。

そんな主人公と昔からつるんでいたヤンキー?仲間と道端で出会った。
その時主人公は心が苦しかった。
そんな姿を見て、友人はあるところに連れて行く。それがケーキ屋だった。

友人が言った。
「俺、パティシエの専門学校に通うことに決めた」と。
その挑戦を決意できたのは、主人公が真剣に心に決め、覚悟して、挑戦していたからだ。
その姿に心が震えたんだと。

その言葉に主人公は再び前を向いて挑戦を続けていく。
そんなシーンだ。

他にもたくさんいいシーンや考えさせられるシーンが多い。
映画以降も非常に深いシーンはたくさんある。
でも、今回映画を見たときに一番ぐっと来たのはこのシーンだった。

何故か。
おそらくそれは自分に重なったからだ。
自分が心震える瞬間。それほどまでに熱中できることが
今、持てていないから。

熱中。没頭。没入。
そんな状態になりたい。そう思ったからこそ、このシーンに心震えたのだと思う。

没頭できることとは一体何なのか。
ただそれは間違いなく、人と話すこと。伝えること。向き合うことだと思う。

昔、カウンセリングのような仕事をしていた。
どれだけやっても疲れるという感覚を持たなかった。
それ以上に様々な背景を持つ人と話し、できる限りその方に沿う形で背中を押したり励ましたりすることが何よりも心が熱かったのだ。

ブルーピリオドを見て、改めて自分の心の向かう先を見いだせたそんな気がする。

青春。
本気の熱。
時間をかける大切さ。

そんな多くの感情を震わせてくれる体験をした。

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