けずり花
仙台の花市場、株式会社仙花さんで素敵な「お花」のことを教えていただきました。
仙台ならではの春彼岸の風物詩で、『けずり花』というそうです。
その昔、お花の咲かない季節にお墓に供えるために作らました。地元の方は、このけずり花を見ると、ああ、春だな〜と感じるのだとか。
けずり花は、コシアブラの木を削り、赤、ピンク、黄色に染めて花に見せています。鮮やかで綺麗ですね。コシアブラが手に入らない場合は柳で代用されているようですが、いずれにしても一輪150弁以上で作られているようです。こだわり生産者さんは200弁以上で作り続けているようです。
元々は、コシアブラではなく、枯れ枝に白い紙を貼ったり、ネコヤナギを使ったりしたそうです。使用する季節は違うけれど、ニュアンスは岐阜飛騨地区にある花餅と似ていますね。
その地域ならではの手作り風物詩って、素敵。
だからいつまでも無くならないで欲しいと願います。
が…。
近年、けずり花を作れる人が激減してしまったようです。
このままだと、なくなってしまうかも。
元はと言えば、生花が手に入らないから花に似せたものを作り出したわけで、今は一年中生花が手に入りますもんね。でも、その地域に根付いた文化がなくなってしまうのは寂しいです。
けずり花を絶やさぬようワークショップなど色々できそうですね。
難しいかもしれませんが、生産者さんの技を教えていただきながら。
作るの楽しいと思います。
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