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インタビュー記事作成のコツ@Ichimoto

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経験から学んだインタビュー記事作成のコツをまとめています。
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#文章術

好きなインタビュー記事を賞賛しまくる

心を動かされたインタビュー記事をひたすら褒めまくる、という取り組みをやってみたいと思います。初回の記事はこちら。 日々いろんなインタビュー記事に目を通していますが、熟読レベルで読んでいる媒体の1つにYahoo!ニュース特集があります。 著名なライター陣が手がけることが多く、展開や表現、材料の選び方など非常に参考になります。 その中でも芸術レベルで素晴らしいインタビューだと思ったこちらの記事(ライターは岡野誠さん)について、僭越ながらグッときたポイントをシェアしたいと思い

原稿を見直す時間が十分に取れないときにやるシンプルなこと

文章って時間を置けば置くほど粗が見つかるので、私は執筆してから最低2晩は寝かせてから見直して提出するようにしています。 1晩でもいいんですが、2晩寝かせたほうがたくさんの粗が見つかることが明らかなので、2晩置くようにしています。 3晩寝かせたらもっと見つかるかもしれませんが、流石にそこまで時間を取れる仕事は少ないですし、仕事が溜まるのは精神的にも良くないので、2晩にしています。 私の原稿提出のゴールデンリズムはこれでした。 「執筆→2晩寝かす→見直す→2晩寝かす→提出

話がそれがちな人のインタビューをする時の聞き手の心構え

・なぜか話がすぐに脇道に逸れる ・枝葉末節の話になるほどに本人が盛り上がってしまう インタビューでこういうことありますよね。 どうしてこうなってしまうのか考えたのですが、原因はおそらく次の2つなんじゃないかと思います。 1つは、相手のサービス精神が豊富すぎること。聞き手を楽しませようという思いが強いばかりに、記事に書けないような小話にばかりエネルギーを注いでしまう方がいます。 もう1つは、相手が照れ屋さんであること。「ミッションに込めた想いとか聞かないでよ、恥ずかしい

一問一答?一人称?インタビュー記事形式の決め方をフローチャートにしてみた

インタビュー記事の形式って、皆さんはどうやって使い分けていますか? 人によって呼び方は違うかもしれませんが、インタビュー記事の形式は【一問一答】【一人称】【地の文+「」】の3パターンがあります。 私はインタビューが終わった後に編集者さんと相談して決めることが多いのですが、今ひとつ決定プロセスを論理的に把握できておらず、ずっとモヤモヤしていました。 そこで、私の考えるインタビュー記事形式の決め方をフローチャートにしてみました。本当は一つにまとめたかったのですが、そうバシッ

インタビュー中に聞き手が自分の話をするのはありか、なしか問題

インタビュアーの仕事は、「聞く」ことです。しかし聞き手の中には、 「自分の話は極力しません。とにかく聞くことに徹します」 という人もいれば、 「いやいや、相手との距離を縮めるためには、自分の話もした方がいいよ」 という人もいます。どちらが正しいと思いますか? 私は、基本的に聞き手は自分の話はしない方がいいと思います。その理由をお話します。 1.話し手が我に返ってしまうからインタビューというのはある種、異常な空間です。 自分の言葉に相手がひたすら耳を傾けてくれる。