外遊びが大切な理由…感覚統合のお話②〜幼児編〜
こんにちは、ichikoです。
環境 × 教育
に関することを投稿しています!
前回は赤ちゃん(ねんね期)のお話から
感覚統合の基礎をお伝えしました。
今回は
外遊びが大切な理由…感覚統合のお話②〜幼児編〜
です。
(より理解が深まると思いますので、
①からお読みいただくことをオススメします!)
外遊びで体験したい感覚はいろいろあります。
代表的なものを紹介します。
外遊びで体験したい!①水
子どもは水遊びが大好きですよね。
水の中には陸とはちがった
水圧や浮力や揚力など
いろいろな感覚を
遊ぶだけで自然と体に与えてくれます。
3歳くらいまでは好きなように遊ぶだけで十分です。
4歳くらいになったら
水の中で浮くことを楽しめるようになりましょう!
身体の力を抜くことは
心を軽くしたりリラックスすることに繋がります。
水の中で体の力を抜くことができるようになると
身体が浮きますよね。
ついつい大人は泳ぎを教えたくなりますが
まずは水の中で
脱力できるようになることが大切です。
外遊びで体験したい!②砂
砂遊びも子どもたちの好きな遊びですよね。
衛生上の問題なのか、
公園に砂場があるところが
減ってきているような気がしていて寂しいです。
公園の砂場の砂は
表面の砂と
下の方を掘った砂で
色や温度、感触が違います。
上の方は乾燥してサラサラだけど
下の方は黒くてひんやりしていて湿っています。
温度の違いは
触覚を刺激してくれます。
また、子どもは掘る遊びが大好きです。
シャベル、スコップがなくても
コップでも、その辺にある石でも
いろんな道具を使って
とにかく掘るのが好きです。
掘るためには
グッと砂をすくって
重さを確認して
重くなったらすくった砂を
別の場所に運ぶ。
これ、筋肉=固有覚を使っています。
また、水を流す子も出てくると
水を汲んで運ぶ
これもまた固有覚を使います。
狙ったところに水を流すことも
最初はうまくできないのです。
でも、ここに水を流したい!
という気持ちで
何度も水場へ行って
水を汲んでは
こぼしながら運んで
ジャーってやる。
この動きも感覚を刺激しているんですね。
外遊びで体験したい!③
泥遊びは好きな子は大好きです。
でも、泥に触るのが苦手…
という子もいます。
泥で遊べるかどうかは
水と砂でたくさん遊んで
触覚が育っているかどうかが
関係しているそうです。
嫌がる子には無理強いせずに
まずは水、砂でたくさん遊ぶことからはじめましょう。
そして、泥は
土に水をどれくらい入れるかによって
固まり方が変わります。
また、力を入れてぎゅっとすれば固まるけど、
力を入れすぎれば崩れてしまいます。
この力加減がうまく調節できるようになって
ツルツルの強いカタカタ泥だんごを
作ることができたら
友だちから憧れの的!間違いなし!
泥のべとべと、ぬるぬるの感触は
手だけではなく
全身で楽しめる素材です。
大人はついつい
泥んこの洋服の洗濯のことを考えて
やめて!と言ってしまうかもしれませんが
親からやめてと言われてしまうと
やってはいけないことだと感じて
泥遊びができなくなってしまうことも。
外遊びする時は
汚れてもいい服を着せましょう。
サイズアウトが早い子どもの洋服は
お古をもらうのがオススメ!
環境にもいいですね🌱
そして洋服を汚しても怒らないで
「こんなに汚すまで遊べるようになったんだね」と
喜んであげましょう!
外遊びで体験したい!④遊具
ブランコは高低、前後の揺れにより
前庭覚刺激を繰り返し入れられます。
また自分で漕げるようになったら
身体の重心を移動させることが固有覚を刺激します。
ジャングルジムは自分の身体を
自分の筋肉で上へと持ち上げたり
ぶつからないように自分の身体の大きさを考えて
頭を下げたり足の運びを工夫したりします。
これはボディイメージと運動企画という力が
関係しています。
滑り台は階段から登って、滑る。
もちろんそれだけでも前庭覚を刺激しますが、
どうやったら早く滑るのか?
物を滑らせたらどうなるのか?などを知りたくて
水や砂、物を滑らせる子や
滑る坂道を下から逆走で登っていく子も
いますよね。
これを他の子どもたちがたくさんいる公園だと
制止しなくてはならないのが
もったいないーと感じることが多いです。
せっかく自分で考えて
やってみよう!というマインドになっているのに…
でも、ケガをしたり、ケガをさせてしまったり
他の人が迷惑になるようなことも
よくないですしね…
自分のやりたいことを俯瞰して
「あ、これは今はやっちゃダメだな」と
考えられるようになるまでは
「ルールだから」「とにかくダメ!」ではなく
なぜダメなのか理由を伝えましょう。
「上から滑ってくる子とぶつかるとケガしちゃうから」
「お尻が濡れちゃうと嫌だなって思うお友だちもいるよ」
と伝えることが大切です。
プレーパークのようなところは
その辺りの自由度が高いのでおススメです!
どの遊びもにも大切な親の考え方
どの遊びに関しても
子どもがやりたい!
という気持ちと
大人の関わり方が大切です。
上で紹介した遊びだけではなく
外に出ると子どもは何でも遊びになります。
葉っぱや石をひたすら投げる
アリをひたすら追いかける
木に登る…
当然ですが
子どもによって好きなことは違います。
我が子も三者三様。
長男はとにかくブランコが好きでした。
ブランコに乗ったら10分は乗り続けていました。
混んでいる公園だと
ブランコ待ちの行列ができてしまうので
なるべく空いてる公園や
空いてる時間帯を狙って行っていました。
次男は高いところに登るのが好きでした。
遊具だけではなく、木や金網など
登れるとこにはとにかく登る人でした。
三男はとにかくボールが好きです。
ボールを追いかけているのが楽しいようで
サッカーもラグビーも野球もバスケも
大好きです。
兄の影響を多大に受けている部分も多いですが…
ブランコがうまく漕げない
ジャングルに登れない
泥を触りたがらない
我が子を見て「他の子はできてるのに…」
こんな風に見てしまうと
ついつい
「こういう風にやりなさい!」と
必要以上に手や口を出してしまう
「次はあれで遊んだら?」
「これはこういう風に遊ぶんだ」と
子どもじゃなくて大人が決めてしまう
そんなことありませんか?
自由だから遊びなのです。
できないことはできないで
無理にやらせなくていい。
やりたくないことはやらなくていい。
やりたいと思ったことだけやればいい。
もし、できなくて悔しくて泣いてしまっても
「悔しかったね」
と気持ちを受け止めてあげるだけでいいと思います。
大人に手を貸してもらってできたことって
あまり嬉しくないんですよね。
子どもにも1人でできた!
という達成感ってあるんですよね。
もしできないことがあって
挫折してしまったら
もうこの先ずっと
できない子になっちゃうんじゃないか?
そんな風に思う親御さんも
いるかもしれませんが、
絶対大丈夫。
少し時間が経って
身体が発達して
「やりたい!」という気持ちさえ潰さないであげれば
必ずできるようになります。
だから、できないこと、やりたがらないことがあっても
親は「この子はこれが苦手」と決めつけてしまわず
「今はそういう時」と思って
見守るだけでいいと思います。
それに、
全部成功する人生なんてあり得ないですから。
挫折しても
また挑戦しよう!
また挑戦したら、できた!
そういう立ち直る力を
子どもたちには
付けてあげたいですよね。
好きなことを
好きなだけ
やっていいよと
言ってあげる。
今盛んに言われている
「主体的に学習に取り組む力」や
「探究する力」は
好きなことを好きなだけやった!という
経験から育っていくのだと思います。
小さい頃から外でたくさん遊ぶことは
自然を大切にできる人に育てるだけではなく
脳を賢く育てることもできる!
親は家よりもイライラせずに過ごせるし、
一石三鳥ですよ!
今日はここまでです。
お読みいただきありがとうございました。