潜在的な能力を「生きていく力」に変える
悩みや不安はたくさんある。でも、前向きに生きたい。自信を持って生きたい。そのように思っているあなたへの応援メッセージ!
この世に生を受けた時点で、あなたには、すごいチカラと無限の可能性が授けられています。
あなたの人生を素敵なものにするための第一歩は、潜在的に持っている自分の「能力・可能性」を自覚するところから始まります。「チカラ」とは、それを意識してこそ初めて発揮されるもの。授けられているチカラを引き出し、パワーアップしていけばよいのです。
そのためには、手っ取り早く結果を求めようとしないで、ステップを踏んで、学んでいくことが大切です。
自分の能力・可能性を自覚することから始まる
まずは、人間が本来的・内在的に持っている数々のチカラのうち、キホンとなるチカラを整理しておきましょう。
それらは、
「聞くことができる」
「話すことができる」
「書くことができる」
「読むことができる」こと。
自覚したら、次に行うことは、それらの基礎的なチカラをうまく鍛え上げ、実生活のなかで活用していくことです。別の言葉で言えば、「社会のなかで生きていくための力」として、「自分の力でメシが食べられる大人になる」ためのレベルにまでパワーアップすることです。
すなわち、
「聞くチカラ」
「話すチカラ」
「書くチカラ」
「読むチカラ」
として鍛えていくことです。
もちろん、そうした鍛錬は、小学校・中学校・高校などの教育においてかなりの程度行われています。
ただ、学校教育にあっては、英数国理社といった教科での「学力」のアップが重視され、「生きていく力」の根幹に当たる「書くチカラ」や「読むチカラ」を系統的に鍛える教育が十分に行われているようには思われません。「聞くチカラ」や「話すチカラ」に至っては、レベルアップを図るための教育は、ほとんど行われていないのではないでしょうか。
その結果、大学に入学してくる学生のなかには、社会で十分に活躍できるレベルにまで達していない者がきわめて多いと言わざるを得ません。
ところが、多くの大学では、「等身大の学生たち」の実情に合った実践教育が行われているようには思われないのです。
「等身大の学生たち」の実情と教育上の建前
では、どのような問題・課題があるのでしょうか?
一つ目は、多くの学生たちのなかに、自分には十分な力がないと思い込み、自分自身に限界をつくってしまうという傾向があること。また、卒業後に、社会でちゃんと働けるかどうか、不安に思っていること。にもかかわらず、そうした不安を解消したり、自信をつけさせたり、あるいはそれを高めたりするための指導・アドバイス・トレーニングは行われていないのです。
二つ目は、なにをどのように鍛錬していけばいいのか、また、それを行っていくとどのような効果があるのかが、学生たちはもちろんのこと、当の教員たちにも十分に認識されていないこと。
三つ目は、自発的に学ぶという習慣が十分にできていないにもかかわらず、大学に入ったとたん、その重要性が強調され、「建前」として自発性・自主性を優先する指導がなされていること。
例えば、高校時代までの学習は、常に教科書がありました。教師の指導に基づき、極端に言えば「先生の言う通りに」勉強していれば、試験でもそれなりの点数を取ることができました。学力があると認められたのです。
では、大学ではどうでしょうか。教える側が等身大の学生たちの実態を十分に理解した上で、わかりやすく伝える手立てや仕掛けを施したテキストとなると、皆無に近いように思われます。講義もどちらかというと、抽象的な話が多くなりがちです。学生たちの意欲を引き出すような工夫が十分になされているとは言えないのです。
そのため、学生たちの多くは、どのように対応していけばいいのかという指針がないままの状態におかれています。自発的に学ぼうという意欲があっても、ついおろそかになってしまうのは、そのためなのです。
わたしが知りえた学生たちの多くは、実社会で十分に通用するかどうかに不安を抱きつつも、物事をまじめに考えています。いろいろなことを学んでいこう、吸収しておこうという意欲を持ち合わせています。趣味や特技にも事欠きません。
さまざまなチカラを増進したいと願いつつ、わかりやすくて、適切なアドバイスを切に待ち望んでいる存在なのです。
ときには学生たちの実像に寄り添い、「手とり足とり」と思われるようなアドバイスが大きな効果を発揮することもまれではないというのが、私の正直な感想です。
このnoteは、まさにそうした「等身大の学生たち」の実情が念頭におかれてはいますが、より広く、これから社会に出ていこうとしている若い世代の皆さんに向けてのメッセージです。
上述の三つの問題・課題をクリアし、「生きていく力」を実社会で十分に活躍できるようなレベルにまで引き上げていくための指針だと考えてください。
さて、いよいよ「実践編」に入っていきましょう。基礎力の増進のみならず、勉強・就活・仕事にもまちがいなく役立つコンテンツをめざしたいと考えています。
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