理想が叶った2回目の結婚 (2)
出逢いは突然にやって来るもの。何かを変えた時に。
仕事は頑張りつつ
不毛な恋を止めて、その分を大好きな映画鑑賞や読書の時間に充てました。好きなことをしている時は、独りでもぜんぜん苦じゃない。なんなら、独りの方が気楽でよいくらい。
そうこうしていると、感性の泉が潤沢になり、本来の自分を取り戻した感覚がありました。
直観を信じて行動してきたわたし。それが間違っていないという確信。今なら、本物を見抜ける力がある!ような、ないような(笑)。まだふわっとしていました。
そんなある日のこと。取引先のプロパー講師の方(若手)が、わたしのセミナーを受講しにきました。
講師を続ける上で、最新技術や専門知識を日々学ぶことは必須です。時間を見つけては色々なセミナーを受講しに行くので、受講生の中に講師が混じっていることも多いのです(教室入ってビビるパターン)。
ホライゾンからの急上昇
その先生とは専門分野が異なるため、ほとんど話したことはありませんでした。失礼ながら外見も好みではなく、まったく興味がありませんでした。
講師が受講する場合、講義中の質問はタブーというのが通例。講義が終わり、一般のお客さま(受講者)が帰った後に、マンツーマンで質疑応答の時間を取るのです。
これがねー、正直、めんどくさいんですよ。
講師ですから、質問もすっごい高度なものになりますし、社員講師の方には一層気を遣いますし、1日講義してクタクタですし。
「明日の準備もあるし、サクッと終わらせよう」と思っていましたが、話してみると、まぁ楽しくて楽しくて。
やる前から帰りたいと思っていた地獄の質疑応答時間が、あっという間に終わってしまいました。
スイッチON
わたしが絶対的に惚れてまうポイント「頭の良さ」が、ずば抜けていたのです。いとも簡単に、押されちゃったのです。惚れスイッチを。やられました。
スイッチが入ると、顔とか外見的要素はどうでもよくなってしまうタイプです。もっとこの人と話したい!と、心の底から思いました。
こんな気持ちになったの、何年ぶりだろう。
この受講をきっかけに、彼から猛アプローチを受けることに。4歳年下で、顔はまったく好みじゃないけれど(しつこい)、わたし的どストライクの超優秀男子でした。
後でわかったことですが、以前からわたしに好意を持っていて、接近するチャンスを密かに狙っていたそうです。
デフォルト地獄の質疑応答時間があんなに楽しかったのは、彼の作戦通りだったのでしょう。策士です。
振り返ってみて
教室に入って受講者名簿を見た瞬間、「えぇ~〇〇先生受講するんだぁ。やだなぁやだなぁやだなぁ。」って思ったこと、すごく覚えています。そして、質疑応答の間、ずっと興奮していたことも(知的にね)。
人って、自分に無いものに惹かれますよね。わたしは頭の良い人にものすごく惹かれてしまうんですが、それは、自分がアホアホだからです。
20代~30代にかけては、好きの基準が頭の良さでした。賢さが垣間見えると、とたんに好きになっていました(1人目の夫は例外)。逆に、アホには厳しかったです。自分の嫌いな部分を認めたくなかったんでしょう。
今は、このようなジャッジはほぼ無いです。この無意識のジャッジ癖が自分を苦しめていたなんて、想像すらしていませんでした。このあたりのお話はまた別途。
さて、この新たな出逢いが、どのように展開していくのでしょうか。
つづく
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