【高校野球千葉大会の優勝校予想#6】'22秋大本戦の事前予想
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こんにちは。いちかわきです。
夏の甲子園も終わり、高校野球は新チームが始動しています。
千葉県は'22秋大の予選と敗者復活戦が終了し、予選免除の市立船橋を含めた本戦出場校64チームが決定しました。そして本戦の組み合わせが9/9(金)に公開されました。
(トーナメント表は千葉県高野連の公式HPから確認できます)
秋の大会は優勝しても即甲子園とはなりませんが、センバツの選考材料である関東大会に繋がるので非常に重要です。
という事で'22秋大もシミュレーションによる結果予想を行います!
秋大の位置づけ
タイトルに統一感を出すために「高校野球千葉大会の優勝校予想」という文言は継続しますが、秋大の場合は優勝以外にも達成すべきポイントがあると考えます。それが次の2つです。
1.決勝進出(関東大会出場権)
県大会で2位以上に入れば秋季関東大会の出場権が得られます。そして関東大会でベスト4以上に残れば翌年のセンバツに選出される可能性が極めて高くなります。
関東大会の初戦は
千葉1位ー他県の2位
千葉2位ー他県の1位
という組まれ方になるので1位を取るに越したことはないですが、近年の千葉県でも'18中央学院、'19習志野、'21専修大松戸(*)など2位以下からセンバツ出場を勝ち取った例はあります。
センバツへの望みを繋ぐならとにかく2位以内に入ることが重要です。
(*)'21専松は開催県枠による3位代表
2.ベスト8進出(翌春の県大会本戦のシード権)
関東大会に出場できなければ基本的にセンバツの可能性は無くなりますが、翌年の夏大を見据える上でも秋大の成績は重要です。
秋大の上位8チームには翌年の春大のシード権が与えられます。春大のシード校は予選免除かつ本戦は2回戦から、という特権があります。春大は3回戦進出でCシードが得られるので、春の1勝でシードが確定するのです。夏のシード権獲得への高速道路に乗ったようなものですね。
ある意味、秋大のベスト8とベスト16には天と地ほどの差があると言えるかもしれません。
以上から秋大の予想では優勝・2位以上・ベスト8以上の3点を軸に見ていきます。
事前予想
それでは本題の勝敗予想です。
本来ならば予想を行う前にレーティングの定数$${K}$$の値について検討しておきたかったのですが、開幕日の9/17に間に合わせるために後回しにさせていただくことにしました。
もし検討に時間がかかって開幕日を過ぎてしまうと、また後付け予想を否定できなくなり元も子も無くなってしまいます。
(事前予想と後付け予想のくだりはこちら)
という事で定数$${K}$$は前回と同じ80とします。
予想結果ですが、シミュレーションの性質上「優勝確率0%」みたいなむごい結果が続出してしまうので、無料部分では大会前レート・優勝確率・決勝進出確率(関東大会)・ベスト8進出確率(春大シード)のトップ10を抜粋して公開します。
レーティング
夏大から大きく数値が動いた訳でもないですが、決勝戦で市立船橋が勝利したことによって木更津総合のレーティングを抜きました。それが現状の力関係を示すものとして正しいのかはさておき、「格上のチームに勝利するとレーティングが大きく上がる」という現象を如実に表しています。
優勝確率
上位3チームが全て左側の山に寄っています。
今年は違いますが、もし千葉県開催の年ならばスーパーシードがあるので、この優勝確率という項目は重要度が跳ね上がります。
関東大会
市立船橋、木更津総合、拓殖大紅陵あたりが有力候補のようです。
春のシード権
こちらは第1候補が専修大松戸となりました。準々決勝で木更津総合と当たりうるので優勝予想の本命ではないものの、3回戦までのくじ運には恵まれたと言えます。(昨年四街道に敗戦しているので安心はできませんが)
所感
全体としては良くも悪くも当たり障りのない予想になっている印象を受けました。このような平たい予想の方が番狂わせが起きた時の誤差は少なく済みます。一方でどこが優勝しようが優勝予想の一次的中率は低くなります。
良く言えば安定しますが悪く言えば中途半端な結果になりがち、といったところです。
優勝予想の本命(市立船橋)すら30%を下回っていますが、実際にそのような混戦が展開されれば見ている側としては非常に面白いですね。
あとは新チームの実力は全く不明であり、各高校が前の代と同等の実力を持っている保証はありません。なので夏を制した市立船橋が秋も勝てるのかといった疑問はあります。秋の予想はまだ探り探りの状態です。
最後に純粋なファン目線で見どころをご紹介します。
'22秋大の見どころ(1回戦の注目カード)
市立千葉(R1900)
ー
千葉経大附(R1879)
予想勝率:市立千葉 52.8% 千葉経大附 47.2%
第1地区(千葉市)同士の対戦です。
近年、第1地区は千葉明徳と千葉経大附の二強という印象でしたが、'22夏は市立千葉がBシードの西武台千葉を相手にコールド勝ちを果たし、第1地区内最高成績のベスト16を収めました。
今回の秋大の敗者復活戦でも市立千葉は千葉明徳に勝利しており、このまま地区内の一番手に躍り出るのか注目です。
東京学館(R2078)
ー
東海大市原望洋(R2059)
予想勝率:東京学館 51.7% 東海大市原望洋 48.3%
共にR2000超えの好カードで、'21春本戦の2回戦でもこの対戦がありました。'20秋で準優勝を果たした東京学館が'21春のシード権を獲得し、勝った方が夏のシード権獲得という試合で東海大市原望洋と対戦しました。しかし結果は東海大市原望洋が勝利してCシードを獲得しました。
3、4年前までは東海大市原望洋の方が格上という印象でしたが、'22夏のベスト8をはじめとする東京学館の躍進によりレートの上ではほぼ互角になっています。
千葉敬愛(R2005)
ー
千葉黎明(R1997)
予想勝率:千葉敬愛 53.3% 千葉黎明 46.7%
近年力を付けている新興勢力同士の対戦です。'21秋の3回戦でもこの対戦があり、このときは好投手・伊東賢生投手を擁する千葉黎明が4-1で勝利しました。両チームともに夏Aシードの獲得経験があり、今回もほぼ互角の予想です。
この2チームのようなR1900~R2100付近のチームの中でどのチームが上位へ抜け出すのか、というのも戦国千葉の展望を占う上で注目すべきポイントの一つです。
2回戦以降の展望は1回戦が終わったタイミングで触れていきます。
今から秋大の開幕が待ち遠しいですね。私の推しである専修大松戸は関東大会出場権を獲得できるのか、注目です。
ここまでご覧いただきありがとうございました!
あとがき
PCで記事を執筆しているので気づかなかったのですが、私の過去の記事をスマホで閲覧するとTeXで記述した表が横に長すぎて見切れてしまうようです。(しかもスクロールできない)
行と列を入れ替えたりして順次修正していきますので、よろしくお願いします。
(本編はここまで)
<有料部分について>
本編の事前予想では、各項目のトップ10を抜粋して掲載しました。
私がここで扱っている「レーティングシステムを用いたシミュレーション」という手法において、予想精度を高めるためには上位校が順当に上位に進出する可能性を高く見積もる必要があります。
その結果、上位校とそれ以外のレート差が大きく開き、強豪でない学校にとっては「勝利確率0%」「優勝確率0%」といった厳しい予想結果が出現することがあります。
そういったものを大会前の時点で選手やチーム関係者など当事者の方々に見られるべきではないと思うので、予想結果の全体については無料公開していません。
優勝確率0%というのはあくまで「私が行ったシミュレーションの1000回の試行において優勝に該当する試行が記録されなかった」という意味であり、理論上の確率が0%という事ではありません。また、私の手法に不備があってそのような結果が出ただけ、という可能性も普通にあります。あとは確率の下振れも考えられます。
これらを理解いただき、その上でどうしても予想の全貌を見たいという方はぜひご覧ください。
以下、画像のみです。(並びはトーナメントの配置順)
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