「恋する小惑星」初回で尊さがビッグバンして世界が地殻変動したので取り急ぎ報告いたします

恋する小惑星(アステロイド)、通称「恋アス」の話です。

2020年の冬アニメがスタートしまして、大体2~3話に差し掛かった頃でしょうか。
僕は「ハイキュー!!」の新章に胸を高鳴らせたり、マギレコアニメにワクワクしたり、知り合いに「A3!」を激推しされたりと、久しぶりにオンシーズンで追いかけようと考えていたのですが。

風の噂で、「恋アスの百合がすごい」と聞きまして。そういえば百合アニメは少しご無沙汰だったな~、原作は信頼と実績のきららか~と、何気なく観てみたら。

ものっっっっっっすごく幸せでした。
久しぶりに即ループしましたし、その後に家事をしながら音声を聴くという中毒っぷりは初めてです。一日一回はアクセスしています。この空の下のどこかにある星咲高校を感じるだけで心が満たされます。探していたものは、ここにあった……

という訳で。
第1話に絞って、魅力をお伝えしたいと思います。今から追いかけだせばすぐですし、その呼び水になれば。
なお内容にはガッツリ触れますが、バレで楽しみが損なわれるタイプではないですし、そうはいっても初回なので、リターンが上回ると判断しました。

作品&ストーリー概要

「まずは観てくれ」というのが正直なところですが。
女子高生@地学部(天文×地質)の、文化部日常系とでもいいましょうか。キュートな絵柄とまったりした空気感ながら、地学ネタも丁寧に描いている印象です。
何より、百合の爽やかな甘さが最高。今のところは明確な恋愛描写はないですが、まあまあ巨大感情です。木星くらいは巨大。

小さい頃に夜のキャンプ場で出会った「男の子」と交わした、「小惑星を見つけて君の名前をつける」という約束を胸に高校へ進学した主人公、みら
そこで出会ったのは、天文or地質オタクの先輩たち、そしてもう一人の同級生の女の子が……?

というのが1話の導入です。
さて、次からはポイントごとに内容に触れます。

主人公ペアの運命力と相性がGalaxtic

あの導入から、それなりに察しはつくと思うのですが。
その同級生の女の子、あおさんが、みらの思い出の男の子だった、という展開です。「図書館戦争」みたく中盤まで引っ張るのかと思いきや、即判明でした。

そして、人生を狂わせた張本人と再会して、改めて部活仲間&友人として交流を始めていくのですが。


みら: 本能で行動型、口数の多さは流星群、グイグイ接近の無自覚魔性、
宇宙のことは勉強中
あお: 控えめで奥手、天文ネタ以外は口下手、攻められると非常に脆い、
宇宙の知識は豊富

……という、正反対のキャラクターながらも

・昔の思い出をお互いに宝物&原動力にして成長、それを猛アピール
・星空テレフォンで勉強会
→口説き文句に腰が砕けて翌朝もKiRAKiRAスマイル
・初会議で阿吽の呼吸、テレパシーなんて余裕です
・アイキャッチで百合座になったよ!!!(昇天)

という、圧倒的な相性の良さを1話から見せつけていました。
とにかく表情や声の揺れ動きが可愛い。これがあと10話以上も続くと思うと、教会がいくつ建つのやら……惑星まるごと式場にするか……?

先輩方の空気感の心地よさがCosmic

地学部の先輩と顧問、当然のように全員が女子なのですが。ここもまた尊さMAXでして。

まずは地質チーム。
二年生の猪瀬さん(イノ先輩)、金髪ポニテロリって、そ、そんな分かりやすいが過ぎる属性で堕ちる安易なオタクだと思ったら大間違い……(即堕ちした音)


そして三年生で副部長の桜井さん(桜先輩)。ツンデレな姐御系といいますか、お堅いながらも不器用です。CVはOPも担当している奈央ぼう。


このペアの、所帯感のにじむ信頼関係が非常に良いです。
桜→猪瀬の「分かってくれる後輩」も、
猪瀬→桜の「頼れる、そして不器用で可愛い先輩」も。
桜が引っ張ってるようで猪瀬の方が色々分かってるような、表と裏のコントラストもたまりません。
人数不足を憂う先輩のためなら、反復横跳びで影分身だって出来ちゃうのです!!(分身はできない)(というか反復横跳びもできてない)(可愛い)

天文チームの先輩で部長の森野さん(モンロー先輩)。おっとりな包容系でありつつ、集客のためにセクシーバニーに変身するというアグレッシブぷりも発揮しています。青春ブタ野郎を弄ぶな、学校でバニーはヤバイよ!

そして顧問の遠藤先生。女子生徒の支持を独占するタイプのサバサバな先生です。とりあえず生徒と遊びたい。

少し濃度は薄いですが、この部長&顧問のしっとりした間合いも好きです。
部長の「仕方ない先生ですねえ」な眼差しとか。

そして。

セコムでDDで百合厨な幼馴染がMVP

ハマッた一番の要因はこの子です、みらの幼馴染の鈴ちゃん

登場シーンも多くいい役回りをしているのに、キービジュアルにはおらず公式サイトでも紹介されていない不遇な子です。名誉部員のようなものなのですが……

この鈴ちゃんなのですが、みらの幼馴染ポジションを独占しており。
・みらに近づく男子には制裁
・みらが粗相をしたらお母さんムーブ
・みらの心境の変化はすぐに判別

というセコムっぷりに、「これはあおとの三角関係か……?」と期待と不安を膨らませていたら。

「真中(あお)さん女の子だし可愛いし、相手が女の子なら全然いいの」

ご英断ありがとうございます!!

みらにキュンキュンしているあおに「可愛いですよぅ」と昇天したり、みらあお√を全力で応援したり、かと思えば幼馴染みマウントを滲ませたりと。
みら鈴(幼馴染み)&みらあお(運命の人)を同時に摂取できる、この黄金比……それはまさに地球と太陽の奇跡のdistance……

ちなみに2話では猪瀬さんにベタ惚れしていたり、みらのお姉さんにご執心だったりと、DDの気配がかなり濃厚です。

そしてCVの上田麗奈さんのクール&キュート&エキセントリックの神バランス、特に息の混ぜ方が素晴らしいです。GRIDMANのアカネちゃんも最高でした。

百合アニメで百合にキャーキャーする、いわばオタクの代弁のような役回りをしつつも最高に可愛い。一緒にお酒飲みたい、けど男と話させるのもアレだしな……(目を覚ませお前の脳内がきららに侵略されてるぞ)

描写の丁寧さ、チューニングの神バランス

ここまでは各キャラや関係性に注目してきましたが、アニメの作りも非常に好みです。
まずはなんといっても女の子が可愛い。活き活きとした表情の変化は勿論、髪や服の「揺れ」表現がすごく好きです。
そしてテーマでもある星空の描写、綺麗でありながらも豪華すぎず、現実に見える夜空を丁寧に描いているという印象を受けます。2話でも石の特徴の描き分けが見事でした。

……ということを、地学苦手を拗らせた僕が言っても説得力に欠けますが。

こちらを拝見するに、かなり正確に描写されているようです。あおの造詣の深さや木星の巡り合わせとか、勉強になる点が多い記事でした。

や、ほんとに地学は苦手なんですよ。夜空は好きですけど。
元々文系脳の傾向が強いですし、物化生は受験や研究で触れているのに対して地学だけ授業で躓いたままで……その意味で、好きになるきっかけになりそうなのも嬉しいです。
後はシンプルに、風景への興味が掻き立てられますよね。新海作品の影響が直撃している人なので、この冬の帰り道は楽しくなる予感がひしひしと。

そういえば、同じ部だけどそれぞれの興味の方向が違って、教え合いもするけど別行動もあるって同居も良いですよね。「ゆるキャン△」の感想でも見かける要素ですが……ちなみにキャン△は未見です、たぶん好き。

背景や小道具も描きこまれていて、キャラのデフォルメ感と舞台や空気のリアル感のバランスが好きです。男子、色付きのみならず特徴まで描いてもらえて良かったね……

まったりした空気をぶった切ってギャグが飛び込んだり、緩急もいいんですよね。教養ネタからメタギャグまで、飽きない。

後、音楽の素朴な寄り添い方も。僕が唯一円盤を買った「月がきれい」でも担当されていた伊賀拓郎さんなので、謎の安心感がすごいです。
OPも、奈央ぼう×川嶋あいさんという月コラボ再来です。「明日への扉」を何度聴いたことか……しっとり&壮大なEDも最高の余韻です。

……という風に。1話から魅力が満天なのですよ。
癒やしがほしい、とりあえずキマシタワーを建てたい、一週間を乗り切る何かがほしい、心をKiRAKiRAさせたい。その全てに恋アスは応えてくれると確信しています。

配信だけでもかなり手広く展開していますね、遡りもしやすいのでは。

という訳で、お読みくださりありがとうございました。
次にどこにアクセスするべきかは、賢明な貴方にはお分かりのはず!

(アニメ配信で一番使っているのがdアニメさんなので差し当たって)

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