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ブログでお悩み相談〜私は思う、恥じらうことはなによりも快楽なのではないかと。の巻。

じゅうぶん、じゅうぶんに成熟なさった大人の女性だと感じました。

桃子さん。

とてもわかりやすい、簡潔で、流れるような文章。

京都の嵐山の竹林を歩いているような。
しずかなお寺でお抹茶と小さなお菓子をいただきながら、ほっとしているような。
楚々として、しずかだけれど、頰に当たる風と耳に入る笹の音と目にうつる青をふつふつと感じている。
桃子さんは、そんなタイプの色気をお持ちの方だなぁ、って。


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イチカさん、いつもブログ拝見しています。
ありがとうございます。

わたしの悩みは、「娘ポジションから大人の女性になれないこと」です。
周囲の人に助けてもらい、少しずつ前に進んできましたが、もう一歩のところでブレーキがかかります。
30代後半ですが、結婚3年目の夫との関係は、父と娘のような感じです。穏やかに仲良しですが、今ひとつ、熱が足りないとわたしは感じます。
もっと生々しく仲良くしたいです、
ということを、夫に言えません!
言ってる自分を想像すると気持ちが悪いです!

わたしはベロベロのファザコンです。
ありがたいことに、父に愛してもらい、父を愛し、お父さん大好き!でここまで来ました。父は、どちらかと言うと、静かに見守ってくれる愛で、でも、ふと悩みごとを話すと、私の気持ちに寄り添ってくれるような人です。今思うとどこか女性的なところもあります。
夫は父に似ています。
母は、情熱的で、自立タイプです。昔は、母が姑関係で辛そうな場面をよく見ました。

大人の女性に対するわたしのイメージは、「痛みを伴いそうで怖そう」です。それでも少しずつそのイメージが溶けていって、口紅や下着にこだわるようになったのはこの数年で、楽しい、と思い始めています。

でも、「娘ポジションでいながら今の、少し開いてみた状態」が正直ぬるま湯で心地良いです。でも、もう少し開いてみたいです。
イチカさん、どうしたらいいか教えてください。

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熱が足りない
生々しく
べろべろのファザコン
ぬるま湯

などの単語からは、文章をつらぬいているシンプルで理知的なトーンの中で、桃子さんの内部でひっそりと燃えているセクシャリティをつよく感じました。
こんな読みやすくすっきりさせた文章に、溢れるような色艶を含ませているなんて。

すてき。


「娘ポジションでいながら今の、少し開いてみた状態」が正直ぬるま湯で心地良いです。でも、もう少し開いてみたいです。

これ、桃子さんが書いてくださった最後の一文ですね。

もうね、それでいいと思うんです。
居心地のいい場所で、ちょっとずつ、すこぉしずつ、開いていく。
女性性はそんな性質ですもの。

口紅や下着を楽しめるようになられて、これからも開いていかれることと思います。
桃子さん、理想的な状態を作られましたね、本当にすてきです。

でもそれだと話が終わってしまうので、もうちょっとなんかほじくり出してみましょっかー。

おかあさまは情熱的で、自立タイプなんですね。
桃子さんにも情熱を感じるんですよねー。
ぬるま湯で心地良いのに、さらに何かを求めたくなる、進めてみたくなる、ひらいてみたくなる、情熱。

口紅は粘膜につけるものですし、下着はもうまとう部分が愛してもらう部分そのもの、ですものね。
こんな書き方をしたら気持ち悪くなってしまわれるかなー。

おかあさまと同じになったら、痛みを感じてしまうのかなー。
おとなの女性になって、おかあさまみたいになるのはこわいのかな。

おかあさまに限らず、誰か大人の女性が痛みや悲しみでおつらそうにしている姿を見たのかな。

でもこれは、口紅や下着を楽しまれてることで、「大人の女性は楽しい」と上書きしておられるから、心配いらないかなーと思います。


さて。

生々しく仲良くしたい。

ああ、うつくしい表現。惚れ惚れします。

肉体関係に絡むコミュニケーション。



立っている彼の腰に回す腕、彼の背中に押し付ける頰の感触であるとか。

あるいは、深い深いくちづけであるとか。

はんたいに、目を見ながら軽く軽くのくちづけであるとか。

休日の昼下がり、彼の顎にうっすら生えている無精髭をさかなでするぞりぞりとしたてざわりであるとか。

さかなでといえば、男性の手をとって、手の甲の血管を指先で心臓の方へなであげるのも愉しい。

肩の筋肉をくるくるとなでまわしている時のかたさややわらかさ。

いやいや、背中から抱きついた時のあたたかさがいちばんなまなましい。


桃子さんは夫さんに、生々しく仲良くしたいと伝えているご自分を想像すると気持ちが悪くなっちゃうんですよね。
生々しい表現を続けて書きましたが、だいじょうぶですか?読んでいておつらくないですか?

むりーー、と思ったら目を閉じて深呼吸してくださいねー、ゆーっくり、吸って、吐いて。

さて、落ち着いてくださったと想定して、続けますね。

ちょっと思ったのは、むかぁし、やさしいおとうさまに女の子らしいわがまま言って、おとうさまが困っちゃったんじゃないかとか、悲しませちゃったんじゃないかとか、そんな不安を持つような出来事があったのかなー、ってことです。

わたしが女の子らしくすると、おとうさんが悲しんじゃう!みたいな。

若しくは、わたしまで情熱の女になったら、おとうさんが悲しんじゃう!みたいな。

まぁそれは置いといて、

夫さんにおとうさまを重ねていると、よいこのセックスしかできませんよね。

もっとこうしてほしいけど、変態だと思われたくない、とか。
失望されたくない、とか。
はしたない、とか。
肉欲にまみれているようなのはいや、愛のあるうつくしいセックスしかいや、とか。

結婚3年目だと、家族として落ち着いてきますよねー。
性的欲求に対する飢餓感もなくなるし、興奮材料もすくなくなるし。
どうしても、毎日を共に暮らしていると、日常のこまごまとした出来事を二人で片付けているうちに、いちにちが終わってしまう。

おだやかな生活があるけれど、それではものたりない。


先ほど挙げた生々しい行為ですが、あれは男性性で書きました。
ですから、情熱の女は、あんなふうに「してあげること」は簡単にできてしまうんですよね。

問題は、される時。

女性性に書き直してみますね。
こんどは気持ち悪くなるかもしれませんから、やだーと感じたら、がんばって読もう!とか思わずにさらっーと流してくださいね。


立っている私の腰に回される腕、耳元に押し付けられるくちびるの感触であるとか。
あるいは、深い深いくちづけをされてしまうとか。
はんたいに、目を見つめられながら軽く軽くのくちづけを何度もなんどもされてしまうとか。
休日の昼下がり、耳からあごのラインをゆっくり、ゆっくりとなでまわされる手のひらやゆびさきの感触であるとか。
逆なでといえば、手を取られて、骨や関節に沿って指先をふわっとふれたくらいのほぼない圧力でなでまわされるそのぞくぞくする感じであるとか。
二の腕を行ったり来たりでなでまわされる時の恥ずかしさであるとか。
いやいや、背中から抱きつかれた時のその腕と胸とお腹とその下のあたたかさがいちばんなまなましい。

なでまわされるってめっちゃ言ってますけど、なでまわされてください。

夫さんを信頼して、めっちゃなでまわされてください。
怖くなったら、怖いと伝えてください。
気持ち悪くなったら、気持ち悪いと伝えてください。
なでまわされたくなった時に、なでまわしてほしいと伝えてください。

「なでまわされたく
なったの。」

って、言ってみてください。


恥ずかしさで全身総毛立つような気持ち悪さで逃げ出したくなるとは思います。

「恥ずかしさ」は、生々しい関係にはとても大切やと思っているんですが、なぜかいうと、この恥ずかしさは相手にとても愛されるんですね。
恥じらっている、でも勇気を持って伝えてくれる、男に身も心もゆだねると覚悟を決めた、こういう時の女性は本当にうつくしいらしいです。

ちょっとおげひんだけど、恥ずかしいのは興奮材料になります。

恥ずかしい
気持ち悪い
どうしてこんなことを。
あなたのせいよ、という再確認。

あなたが好きだから、愛しているから、こんなことをするのよ、という自分の覚悟に対する再確認、をしているような気がします。

きれいで、あいされていて、抵抗がなく受け入れられて、こわくなくて、ひだまりのような、お風呂でのんびりするようなセックスもあるし、

情念と肉欲とで、わけがわからなくて、腹立たしくて、恥ずかしくて、それなのに受け入れてもらえていると実感しまくりで涙が出てくるようなセックスもあります。

はーい、安眠のための運動ー、みたいなのも、ストレスたまってるなー発散したいなーみたいなのも、きばらしだったり、そんな気なかったけどなんとなく、とかだったり。

そりゃあもう、そのときのふたりのコンディションで、いろんなセックスがあります。

よく我がお師匠がいうことですが、正解はありません。
というか、すべてが正解ですよねー、って。

まるっと、わたしせいかーい、で行きましょう。


桃子さんの「娘ポジション」は、鎧であり、我がお師匠の新刊本でいうならば「メイク」ですね。
その役割があったから、うまく進めてこれたことがたくさんあったのですよね。

桃子さん、お疲れ様でした。
あなたは、とってもすてきな、こんなすてきな文章を書くような、大人の女性になっていますよ。
安心して、ゆっくりひらくことをたのしみつつ、恥ずかしい気持ちをあじわってみてください。

椎名林檎さんの映像なんかはもう、恥じらいを味わい尽くすめっちゃいい教材やと思って私などはとにかく参考にしています。

ご相談、ありがとうございました〜!


本日のドーパミン

●女性性はゆっくりひらくものである。
●夫や彼氏に父親や母親を重ねることは本当によくあることである。
●なまなましさとは、恥ずかしさのことでもある。
●男を信頼すると同時に自分の選択眼をも信頼する。
●ふれてくるその手を、くちびるを、しっかりとあじわう。
●イチカのブログを読んでくれる女はうつくしい。

読んでくれてありがとう。

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イチカ | 【女性専用】タントラ哲学×心理学カウンセラー
ずっと罪悪感を抱えて、自己肯定感ひっくい人生を送ってきたんですけれど、いまは応援していただくことの修行をしています。よかったらサポートお願いします。いただいたサポートで土偶や土器の博物館に行きます。