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彼女はミルクティー

彼女はミルクティー
私はコーヒー


本当はミルクティーになりたかった
おしゃれでいい香りの
ミルクティーになりたかった


苦いコーヒーなんかじゃなくて


それでも私は今日もコーヒー
「悲しい」くらいコーヒー


私がミルクティーになれないから
「悲しい」わけじゃない
コーヒーであることを喜べないのが
「悲しい」んだよ


そう気づいたのは
背伸びしてカフェオレになってからだった


彼女はずっとミルクティー

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蒼樹唯恭
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