見出し画像

心理学を学ぶ人の特徴3選! これが心理学者の思考法だ

心理学を学ぶ人の特徴を知るメリット 心理学を学ぶか決めるために

こんにちは!臨床心理士のいちかです。近年、AIが進化し様々な職業がなくなると言われる時代のなかで、人の心を扱う心理学は人気の学問になっており、学んでみたいなと思う人も増えています。

一方で「心理学は面白そうだけど難しそうだし、途中で嫌になるかもしれなからどうしようかな?」と迷うことはありませんか?
しかし、心理学を学ぶ人の特徴をあらかじめ明確に知っておけば、迷わず自信を持って心理学を学び始めることができます。また、勉強を始めても途中で脱落せずにやりきることができます。今日は、心理学を学ぶ人の特徴として、心理学の学習の魅力と心理学を学ぶ人の情熱についてお話ししたいと思います。

心理学を学ぶ人の特徴3選

心理学とは、人間の心や行動を科学的に研究する学問です。心理学を学ぶことで、自分自身や他人の感情や思考を理解したり、様々な問題に対処したりする力が身につきます。心理学は、人間関係やコミュニケーション、教育やカウンセリング、ビジネスやマーケティングなど、さまざまな分野で役立つ知識です。

さて、心理学を学ぶ人は、どんな人なのでしょうか?
私の経験から言うと、心理学を学ぶ人は、以下のような特徴を持っていることが多いです。

- 好奇心旺盛で、新しいことに挑戦するのが好き
- 論理的で、根拠に基づいて物事を考えるのが得意
- 感受性豊かで、自分や他人の感情に敏感

もちろん、これらは一般化した話であり、心理学を学ぶ人はそれぞれ個性やバックグラウンドが違います。実際は、上記のような特性とは真逆の性格の方も多いです。それは、上記のような存在に憧れて心理学を学ぶからです。
しかし、共通しているのは、心理学に対する情熱です。心理学を学ぶ人は、自分の興味や関心を追求し、知識やスキルを深めることに喜びを感じます。また、心理学を通じて社会に貢献したいという志も持っています。

それぞれについて、ここから詳しく説明していきます。

心理学を学ぶ人の特徴 鋭い好奇心

心理学を学ぶ人は、人間の心の働きに興味がありますよね。どうして人はあんなことを言ったり、こんなことをしたりするのか。自分の感情や思考はどこから来るのか。他人の気持ちや考え方はどうやって分かるのか。そんな疑問に答えを探そうとするのが、心理学を学ぶ人の好奇心です。

好奇心があるということは、新しい知識や経験に対してオープンであるということです。自分の知らないことやわからないことに対して、恐れずに挑戦したり、探究したりします。それは、自分の成長や発展につながりますし、周りの人や社会にも貢献できます。

では、どうすれば好奇心を高めることができるでしょうか。私がおすすめする方法は、以下の3つです。

1. 読書をする
読書は、知識や情報を得るだけではなく、想像力や共感力も鍛えることができます。様々なジャンルやテーマの本を読むことで、自分の視野を広げることができます。

2. 旅行をする
旅行は、新しい場所や文化に触れることで、自分の常識や価値観を見直すことができます。異なる環境や人々に適応することで、柔軟性や忍耐力も身につきます。

3. フィードバックを求める
フィードバックは、自分の行動や考え方に対して他人から意見や評価をもらうことです。フィードバックを求めることで、自分の強みや弱みを知ることができますし、好奇心を深めるための改善点や目標も明確になります。

心理学を学ぶ人の特徴 洞察力と批判的思考

一方で、好奇心だけではなく、洞察力も必要です。「洞察力」とは、物事の本質や背景を見抜く力のことです。心理学を学ぶ人は、表面的な現象だけではなく、その裏に隠された意味や原因を探ろうとします。皆さんもご存じの通り、人の心は複雑であり、洞察力は、自分や他人の行動や感情を理解するために重要です。

洞察力があるということは、物事を多角的に見ることができるということです。自分の視点だけではなく、他人の視点や社会的な視点も考慮できます。それは、自分や他人の問題を解決するために役立ちますし、コミュニケーションや関係性にも良い影響を与えます。

また、心理学を学ぶ人は、様々な理論や実験を通して、人間の行動や感情について深く理解しようとします。その過程で、自分や他者の考え方や感じ方に対して、疑問を持ったり、根拠を求めたりすることが多くなります。これは、「批判的思考」と呼ばれるスキルです。批判的思考は、情報に惑わされずに、論理的に判断したり、問題を解決したりするのに役立ちます。

以上のように洞察力と批判的思考は心理学を学ぶ人が持つ特徴の中で、特に研究をしたり、客観的な視点を持つための専門性を深めていくのに役立ちます。私の周りでは、心理学部に入ったものの、実際は統計学や心理学実験など理数系の授業でドロップアウトする人も多かったですが、心理学を学ぶためにはこのような単元も学ぶことが必要です。

心理学を学ぶ人の特徴 共感力

一方で、心理学を学ぶ人は、他者の立場に立って考えたり、感情を共有したりすることも大切にします。これは、「共感力」と呼ばれるスキルです。共感力は、人間関係を円滑にしたり、相手の気持ちを尊重したりするのに役立ちます。

例えば、「暑い日に食べるアイスクリームは最高に美味しいよね」と笑顔で話す友だちに「ほんとそうだよね」とわかりあえるのはもちろん共感力ですが、飼っていた犬を長年かわいがっていた友人が「昨日うちのタローが死んじゃったんだよね」と笑顔でさらっと話す友だちには「君がタローを本当に可愛がっていたことを知ってるよ。本当は悲しいのに無理に笑顔で話すことはないんだよ。」と言えるのは複雑で深い共感であり、より人間関係を深めるコミュニケーションだと言えます。このような共感ができるためには目の前の表面的な言葉だけではなく、相手の生きてきた人生のストーリーを理解し、表情や言葉の深いところを汲み取る能力が必要と言えます。

また、さきほど述べた批判的思考と共感力は、一見相反するように見えるかもしれませんが、実は両立できるものです。心理学を学ぶ人は、自分の意見や感情をしっかり持ちながらも、他者の視点や感情を尊重するバランス感覚を身につけることができます。これは、社会で生きる上で非常に重要な能力だと思います。

以上のように、共感力は、人間関係を円滑にしたり、相手の気持ちを深く理解したうえで、尊重したりするのに役立ちます。

心理学を学ぶ人の特徴 まとめ

今回は、心理学を学ぶ人の特徴として、心理学の学習の魅力と心理学を学ぶ人の情熱についてお話ししました。まとめると次の通りです。
・心理学を学ぶ人の特徴には強い好奇心がある。
・心理学を学ぶ人の特徴には深い洞察力や批判的思考がある。
・心理学を学ぶ人の特徴には共感力がある。

このような心理学を学ぶ人の特徴をあらかじめ明確に知っておけば、せっかく学びはじめたのに脱落することはなく、迷わず自信を持って心理学を学び始めることができます。

最後まで記事をお読みいただきありがとうございました。この記事をきっかけに心理学に対する興味から実際に心理学の世界に一歩踏み出されることを歓迎いたします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?