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霞が関の異次元世界へようこそ!

新年度が怒涛のように始まりました。
相変わらず、激しい人事異動で課内のメンバーはリアルに半分入れ替わり、
毎日新人教育&体当たりのOJTで、まさに虎の子を崖から(落としたくなくても)落とさざるを得ない状況で、這い登ってきた人だけ生き残れる霞が関のサバイバルゲームの始まりです。

4月は国会期間中なので、出向でやってきた新人さんや異動してきたばかりの人も、否応なく運が悪ければ毎日国会が当たりまくります。

私が担当する他業種から人事交流でやってきた新人さんは、勤務2日目から国会答弁に当たりまくり、毎日フル疾走で霞が関業界の洗礼を受けています。

普通の会社だったら、新人教育があって少しずつ仕事や会社に慣れていってもらうところだと思いますが、この業界はそんな余裕がないので、社会人歴があれば即戦力として戦場に駆り出される仕組みです。

そんな中、何がお互い困るかっていうと、阿吽の呼吸で通じる共通の言葉や仕事の仕方が全くないということです!

まず、一番のネックはやはり「霞が関用語!」。
「勉レクに行きましょう」…というと、
「ベンレクってなんですか?」
「問取りに行ったら問表をまず作って。その後今日中に答弁を局長まで…」というと
「トイヒョ?モントリ?局長って誰ですか?」
「なんでこの紙のフォントは16と大きいんですか?」
「このデカイ矢印はなんですか?」
「え?終わるまで帰れなくて朝5時から仕事があるんですか!超ブラックですね!」
と、心の余裕があれば、異世界に飛び込んできた人の新鮮な反応をこんなに楽しめる時期はない、ネタ満載の反応なんですが、
如何せん激烈に国会に当たってしまった日には、
「おおう…そこからか…マジか。オワタ…」
と思わず天を仰いでしまいます。

仕事の仕方もやっぱり霞が関はメールが滝のように流れるので、他業種から来た人はびっくりします。

そんななんか
「三権分立なんて高校生の公民の授業以来です!政治と行政はこんなに近いのに、裁判所とは全然交流ないんですね!」
と無邪気な感想を聞くと、
「だよね!そういや私も昔そう思ったわ!」
と最初にこの霞が関業界に入った頃を思い出し、そして私もこの業界に染まっていってきたなあと少し寂しく思うところです。

新人さんは、メキメキ霞が関業界用語もマスターし、ほぼ自立してきた今日このごろ。嬉しいし助かる反面、あのオモシロリアクションがそろそろ聴けなくなるのが少し残念に思うところです。

4月は、ヒリヒリするような難案件と「この矢印なに?」に答える新人教育のギャップは、まさに「これぞ子育てと仕事の両立だな!」と体感した1ヶ月でした。

みなさま良いGWを!

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霞いちか@霞が関の国家公務員
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