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私は私を好きになりたい。

乃木坂46の山下美月ちゃんが、卒業してしまうのですね。
彼女の初センター曲「僕は僕を好きになる」、お気に入りで一時期ずっと聴いていました。

歌詞の内容は、エピソードが学生っぽく私の世代ピッタリではないのですが当時の気持ちを思い出せたり、大人になった今でもグッと来るフレーズもあって、ハマっていました。

この曲で、学生の頃リアルタイムで聴きたかったなと思う好きなフレーズが2つあります。生意気ながら、私の学生時代のエピソードを交えながら紹介させてください。

ひとつめ。

生きにくくしてる張本人は僕だ
居心地の悪い視線なんか気にしないで

乃木坂46「僕は僕を好きになる」歌詞より

中学時代、避けられている・嫌われているような気がする…そう思ったとき、私は落ち込んでひっそり泣いて「私がなにかしてしまって嫌われてしまったんだ、私も関わらないようにしよう。」という悲しき結論を弾き出し、背中を向けてしまう子でした。

小学校までは、そうではなかったです。
わりと無鉄砲に、その子のことが好きならば話しかけ続けたり、「言いたいこと、あるならはっきり言って!!」なんて言ってしまう勝ち気なタイプでした。

それが、中学で入った部活でうまく馴染めなかったことから、すっかり自信を失くし180度人との接し方が変わってしまいました。
中学という新しい環境、初めての部活、先輩後輩という上下関係。知らない世界で、人に「あなたはおかしい」と言われた気がして、縮こまる日々。思春期特有のニキビもたくさんできたりして、「見た目も性格もダメなんだ」と自分で自分の価値をすり減らし続けていました。

今思うと、すごくもったいなかったなと思います。
はじめの一歩を失敗したからといって、その環境にうまく馴染めなかったからといって、あなたの価値が空っぽになるわけじゃないんだよ、と伝えてあげたい。1を100だと思って、自分で自分を痛めつけてしまった。

そんな私みたいな価値観を、「自分自身で作り上げた幻想と闘っていないかい」「考えすぎていないかい、一度整理してみようよ!」
と、生きにくくしてる張本人=自分とグサッとくるフレーズで伝えてくれる部分…好きです。

もうひとつは、私はこの曲の中で最も辛辣なフレーズだと感じているのですが、

泣きたいなら我慢しなくてもいい
慰められなくたって涙は乾くよ

乃木坂46「僕は僕を好きになる」歌詞より

ここです。
アイドルの曲なら、慰めてあげる!とか寄り添ってくれそうなものを「涙は乾く!」と歌っちゃう。この現実的なフレーズに心を掴まれました。

みんなに隠れてこっそり泣いていても、漫画やドラマではそれに気づいてくれる人がいて、そこに救いの手が伸びてくる…そんな場面がありますが、現実で自分をずっと見てくれているひとなんてそうそういないですよね。自分自身を一番大切にしてあげられるのは自分。自分の喜びにも、悲しみにも正しくアンテナを持って、行動や時間すべて使って、自力で立ち上がれる力を持っていたほうが美しい。それを気づかせてくれました。


まだまだ自信なさげな私は、何十年たった今でも継続中。ですが、この曲を聴きながら、いろいろなできごとに揉まれながら、私は私を大好きになるリハビリを続けています。

曲への思いを書いたら、また聴きたくなりました。
今日はエンドレスリピートします!


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