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人権講習会の講師をしてきました!




昨年度に引き続き、大阪府の枚方市にある高等学校で生徒向けのLGBTQ講習会の講師としてお呼ばれしてきました。

お伺いした学校は、かれこれ4年くらいお世話になっているところで、初回からめちゃくちゃごひいきにしていただいております…
有難い…!

コロナ禍以前は年に5校ほどさせていただいていた講習会が、突入してからは2校ほどになってしまいました…
本年度は今日と、来年頭にもう1件(予定)です。

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今回の講習会、テーマは【多様性】でやらせていただきました!

多様性って言葉はもう世の中にありふれて、なんとなく”だいじだよね”とか”尊重されるべきだよね”みたいな空気感はあるものの、でも実際にどういうことが”多様性が尊重された社会”なのだろうかと。

これはほんっとうに難しい…といいますか…
私自身、今年特にめちゃくちゃ考えたテーマなんですよね。

「多様性が尊重された社会」
→「どんな価値観の人でも存在していい社会」

に置き換えられると思うんですけど、ここでの”どんな価値観の人でも”っていうのは、”理不尽な物言いで自分を傷つけてくる人”や”いろんな搾取をして私を貶めようとする人”とかも含まれるわけです。

私にとっては、”男女のジェンダーバイアスがめちゃくちゃ掛かったステレオタイプな価値観の人”にこれまで散々傷つけられてきた(と思ってきた)し、それが原因でめぐりめぐって自殺を考えたりしたわけで…

誰かを傷つけるような価値観はよくないよねって、今までの講習会含めていろんな場所で発信してきたんですよね。

でも…本当にそれでいいのかと…!

そう思ったきっかけは、「いちかさんのLGBTQの発信を見て、傷つきました!」というコメントを頂いたときでした。

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私は小さいころこんなことに苦しんできました!とか、
世間では当たり前のことでもこんなふうに感じている人もいます!とか
そういう発信をしてきました。

性別って2種類だけじゃないし、性別にとらわれない価値観を持っていこうと…
私のそういう発信をみて「傷ついた」と言われたとき、びっくりするくらいその人の気持ちがわかんなかったんですよね笑

で、月日が経ってご本人からお話を聞く機会があったんです。
仰ったのは「今まで自分の生き方を否定された気持ちになった」「”自分らしい生き方”がわからないから、人からルールを課せられないとどうやって生きればいいのかすらわからない」とのこと。

なっ、なるほど~~~~~~~~~~~~~

ハイパー目からウロコ(笑)で、これでもかってくらい納得しました。
そう感じる人がいるのも当たり前の世界だよなあと。

変な言い方ですけど、ジェンダーバイアスのかかった価値観の方がまだまだ”マジョリティ”だし、そんな社会で生きてる人ほどLGBTQって”新しい”し”怖い”んだろうなと。
私は、そうやって生きている人を「否定したくない!」って思ったんです…!

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ここで、
「多様性が尊重された社会」
→「どんな価値観の人でも存在していい社会」
さらに言い換えると「誰も否定されない社会」なんだろうなあって感じました。

うおお
むっずい!!!!!!!!!!笑

自分を傷つけてくる人もまた”否定しない”ためには、一旦受け入れて心の負担にならないように処理すると。
あっ、この人はそういう人なんだね~って思って、何も言わずにスッとその場から去ると…
特に何も言わないけど、それがその相手を尊重する行為なんだろうなあって思うんです。

とはいえ、私自身の意見は引き続き発信を続けようと思っています。
私もまた”存在していい”わけですしね。

いやでも、理屈ではここまで来たものの、メンタルが付いてくるかは別の話…私もまだまだ未熟で、やっぱり私や他人が傷つけられるとイラッとしますしね…笑

そんなことを生徒に伝えた講習会でした。
私のお話も、全肯定する必要はないと…
私のお話を聞いて、自分で感じたその気持ちを大事にしてください。その上で、これからどう生きるかは自分でちゃんと選択してくださいと…!

果たしてどれだけの生徒に伝わっているかはわかんないですけど笑
私自信も講習会や何か発信をするたびにアップデートされている感覚です。

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