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「頑張るお母さんにバトンを渡したい」 絵本作家・月曜のマミンカさんが語る絵本や子育てへの想い
10月7日、数か月にわたって編集を続けてきた絵本『カモンダメダメモンスター』が発売されました。全国の書店に並んでいるので、神奈川県にお住まいの方は有隣堂へ、東京にお住まいの方はブックファーストや紀伊国屋書店本店をチェックしてみてくださいね!(お近くの書店になければぜひ、ご注文を!)
今回編集した絵本の作家・月曜のマミンカさんは、絵本制作に対して本当に真摯な想いを持ち、細部までこだわってつくってこられました。ぜひ多くの方に絵本に込めた想いを届けたいと考え、自主企画ではありますが、私のnoteでインタビューを実施しました。月曜のマミンカさんが絵本をつくったきっかけから、絵本に込めた思い、子育て中の様子などについて語っていただきました。
「頑張るお母さんにバトンを渡したい」 絵本制作のきっかけとは
――あらためて、絵本の出版おめでとうございます! 長きにわたる制作、本当にお疲れ様でした。
月曜のマミンカ:ありがとうございます!
――今日はぜひ、月曜のマミンカさんのデビュー作『カモンダメダメモンスター』に込めた想いや制作秘話、そもそも月曜のマミンカさんという作家とはに迫っていければと考えております。よろしくお願いします!
月曜のマミンカ:よろしくお願いします。
――まずは、今回の絵本をつくろうと思ったきっかけについて、教えていただけますか?
月曜のマミンカ:『カモンダメダメモンスター』は子どもたちに楽しんでもらうのはもちろんのこと、子育て中のお母さんにも、私からの応援の気持ちが少しでも届くといいなと思って制作したものです。
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私は現在、2人の子どもを育てています。実は長男を出産した際、はじめての経験でいろんなことに神経質になり過ぎて1人でピリピリしていた時期がありました。そんな時、支援センターを利用してみて、同じ状況のお母さんたち、保育園の先生たちが側にいる、ただ何気ない会話をする。それだけで救われた気持ちになったんです。
そういう時期を経たことで、今赤ちゃんを抱えているお母さんを見かけると「大変だよね…頑張れ!」と心の中で応援している自分がいるんです。この気持ちをどうにか全国の子育て中のお母さんが元気になるような形で届けることはできないか。そう思ったときに、絵本をつくろうと思いました。
私も子育て支援センターの方や保育園の先生に応援してもらえたからこそ、今があります。あのとき救われた気持ちを、自分ができる「表現」という方法で、今頑張っているお母さんたちにバトンを渡したかったんです。
――なるほど…私も娘をひとり育てているので、特に赤ちゃんから3歳くらいまでの大変さはよく分かります。月曜のマミンカさんはご自身のことを、どんなお母さんだと考えていますか?
月曜のマミンカ:私自身はかなり適当な親だと思っています。長男が生まれたとき、最初の頃はその月齢の発達についていろいろと調べていたのですが、次第に疲れてしまって情報を集めることをやめてしまったくらいなんです。成長も個人差があるし、性格もさまざまだから、目の前の子どもと接する中で考えていこうと子育てをおおらかに捉えていますね。
絵本のように叱ることも多々ありますが、楽しそうに裸でブランケットをマントにしている子どもを見たら叱る気持ちも薄れるなあと感じます。最近は子どもたちのおふざけが過ぎると「もう知らない!お外行って!」と口癖のように言ってしまうのですが、それを3歳の娘が真似してしまうのがちょっとした悩みですね…(笑)
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――これまで、子育てで苦労したことはどんなことでしたか?
月曜のマミンカ:苦労したことはたくさんあったと思うのですが、忘れっぽい性格で…。今は下の子が絶賛ワガママし放題で「私のものは私のもの。お兄ちゃんのものも私のもの」となっていて、お兄ちゃんに我慢させることが多いので、別なところでケアをしなければいけないなと思っています。
子どもと「今」を楽しんで。絵本に込めたメッセージ
――月曜のマミンカさんはお子さんを育てながら、普段はグラフィックデザイナーとしてお仕事をされているんですよね。
月曜のマミンカ:そうなんです。デザイナーになったきっかけは偶然で、高校3年生のときに姉から「モード学園に進学したら?」という何気ない一言をもらったことで、ファッションの専門学校に進学しました。
専門学校を卒業後は、アパレルデザイナーとして就職。メンズブランドのデザイナーアシスタントや、レディースブランドのデザイナーを経験しました。実はアパレルデザイナーとして働く傍らで、Macを使ったグラフィックデザインも行っていました。ファッションブランドのデザイナーとして働く中で自分の中にアーティスト志向があることに気づき、「もっとグラフィックをつくることに専念したい」と思ったことから、グラフィックデザイナーに転向しました。
――そうだったんですね!グラフィックデザイナーとしては、どのようなお仕事をされてきたのですか?
月曜のマミンカ:音楽関連の物販やアパレル、CDジャケットのデザインなどさまざまなお仕事を担当してきました。島根県にあるスキー場「瑞穂ハイランド」のお土産グッズを担当したときは、Tシャツ用につくったキャラクターを気に入ってくださって、お土産ショップの壁面に大きくプリントしてくださったこともあります。
https://www.mizuhohighland.com/facility/detail?id=557
なかなかリアルなお客様の声を聞くことができない職業ですから、このような形で良い反応があったことを知れるのは本当に嬉しいですね。
ほかにはアウトドアブランドのJack Wolfskin、Schoffelなどのグラフィックにも継続的に携わらせていただいています。キャンプが趣味ですのでアウトドアにまつわるデザインができて楽しいです。
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――グラフィックデザイナーとして活躍されている月曜のマミンカさんが、今回の絵本制作でこだわったことについて教えてください。
月曜のマミンカ:最後のほうにある「星空を見上げるシーン」ですね。絵本を読むのは子どもですから、このシーンは親目線が強いこともあって不要かなとも思いました。でも、絵本を読み聞かせているお母さんたちにも何かメッセージを伝えたいと思ったことで、このシーンを入れることにしました。何か悟っている表情の猫のアンちゃんにもぜひ注目していただけたら。
――「星空を見上げるシーン」は、それまでの明るいテイストの物語から少し変わって、大人も子どもも何か感じるものがあるページですよね。
月曜のマミンカ:ありがとうございます。実はラストに出てくるモンスターのページも、絵本の構想段階ではなかった展開でした。「今を全力で楽しむこどもと、未来が不安なおとな」というメッセージを伝えたくて、最後にあのような表現を加えたんです。親はなにかと不安になりがちですが、それらを一旦脇に置いて、今を全力で楽しむ子どもの遊びに乗っかる。そんな風に親子の「今」を楽しむのも大事かなと思っています。
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――絵本はどのような方に届けたいですか?
月曜のマミンカ:子育て中のお母さんはもちろん、幼稚園や保育園など、子どもの集まる場所でぜひ読んでいただきたいです。
『カモンダメダメモンスター』を制作する際、ひとつイメージしていた絵本があるんですよ。『えがないえほん』という作品なのですが、子どもの通う保育園でこの絵本の読み聞かせ会が開催されたとき、絵がないのに大人が「おしりブーブー」とか「ぶりぶりぶ~」といった変な言葉を話すことで、子どもたちが大爆笑している姿が印象的でした。
『えがないえほん』のように、『カモンダメダメモンスター』も大人に本気で読み聞かせをしていただけたら嬉しいです。3匹のモンスターが登場するのですが、それぞれ変な名前と個性を持っていますから、ぜひ各モンスターになりきって演じ分けていただきたいですね。大人が真剣に遊ぶと、子どもが引き込まれて一緒に楽しめるようなしかけをたくさん散りばめたつもりです。
――最後に、読者にメッセージをお願いいたします!
月曜のマミンカ:今を楽しむ子どもと一緒に、ぜひ『カモンダメダメモンスター』を大人も楽しんでいただけたら。多くの方にこの絵本が届いたら嬉しいなと思います。
――今日はありがとうございました!
絵本『カモンダメダメモンスター』 購入はこちら
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今を全力で楽しむ子どもと 未来が不安なおとな。
おかあさんが「ダメダメ」言うのは、なんのため?
主人公はやんちゃな「まんたろくん」。
いつも「ダメ―!」とおかあさんに叱られてしまいます。
でも、しかられたってへっちゃら。
言い訳ばかりのまんたろくんのもとに3匹のモンスターがあらわれて…?
モンスターから「まんたろくん」を助けるのは
この絵本を読む子どもたちです。
おかあさんだって、ダメダメ言いたいわけじゃないのよ。
誰もが共感できる?!1冊となっています。
著者プロフィール
![](https://assets.st-note.com/img/1666586895723-zO94WMFx0I.jpg?width=1200)
月曜のマミンカ
絵本作家、グラフィックデザイナー。
大阪モード学園にてファッションについて学んだのち、
アパレルデザイン、グラフィックデザインの領域で活動。
まんたろのようなヤンチャな息子と自由奔放な娘の子育てに奮闘中。
公式サイト https://mondaymom.official.ec/
Instagram https://www.instagram.com/mondaymaminka/
(取材・文 市岡光子)
★親友が絵本の紹介記事を書いてくれました!こちらも良ければぜひ。
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