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これまでの価値観を壊すときなのかも

今日は仕事の合間に、髪を切りつつ、大きい本屋さんにも行ってきました。(東京は大きい本屋さんがそこかしこにあっていいよね…東京に住み続けたい理由のひとつ)

そこで、たまたま目に留まったAERAを購入して、ジュンク堂池袋本店の4Fカフェで読んできたのですね。

いつもAERAは鋭い特集を組むなあと思っていたのですが、今回はまさに今私が考えていた「日本経済は急速に縮小する中で、私たちはどう生きる?」ということでした。

リード文に書かれていた事例は若干、イレギュラーなものかなあと思いつつ、記事内に書かれていることにはどれも頷けて(詳しくは読んでほしい)。

結論としては、日本の経済は今後ますます縮小し、私たちはこれまでの「経済大国ニッポン、消費大国ニッポン」の価値観から転換すべきタイミングにいるということでした。


円安がどんどん進み、物価上昇は留まるところを知りません。超高齢化社会になることも踏まえると、これまでの一億総中流のような暮らしはもう無理だと思うのです。加えて、大国がどうもきな臭い。世界情勢はきっとこの先10年単位で、不安定なままでいるでしょう。

そんな社会の中で、私はこれまでの価値観を大体捨てることにしました。私自身、昭和生まれ昭和育ちの親の元で育ったため、「一億総中流のなごり」のような暮らしをするものだと自分の中に沁みついていたのですが、この1年ほどいろんなことを考えて、もうこれまでの価値観で生きていくことは難しいと思ったのです。

マイホームは、買わない。今住んでいる賃貸が綺麗な上に更新料不要、大家さんもめちゃくちゃ良い人で住みやすいため、このまま住めるだけこの家に住むことに決めました。(もちろん、パートナーとも話し合い済み)

車も、いらない。洋服やカバン、装飾品も高いものはいらない。

今持っている物を大事に、直して使いながら、必要以上のものを持たない生活。

代わりに、夫婦でやりたい仕事をやりながら、経験や思い出になるもの、自分たちの好きなもの(推しとか)にお金を払い、子どもの教育にも自分たちのできる範囲で力を入れる。あとは全部「足るを知る」で生きようと思うのです。

そういう暮らしは、不幸なのだろうか?

負け惜しみに聞こえるかもしれませんが、そうは思いません。
家族が健康で、毎日それなりに楽しく暮らせていれば、幸せな人生だと思います。そもそも、平和な社会の中で、穏やかに暮らせているだけでも幸せだ。

「風の時代」とも言われますが、きっと今、これまでの価値観を大きく変えるべきときなのだと思います。そして、仕事をする上で大事な役割を担い始めた30代の私たちも、そろそろ後に続く世代にどんな社会を残せるかを考えながら、行動していくときなのかもしれません。私には何ができるだろう。ずっと考えています。



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市岡光子|物語を紡ぐストーリーテラー ✍ ライター・編集
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